《記者の目・12.20》:24年プロ野球を振り返って 険しかった「アレンパ」の道=荻野公一(大阪運動部)
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《記者の目・12.20》:24年プロ野球を振り返って 険しかった「アレンパ」の道=荻野公一(大阪運動部)
2024年のプロ野球は、DeNAの26年ぶりの日本一で幕を閉じた。一方で昨季、18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一を果たした阪神はセ・リーグ2位に終わった。昨季に続いて阪神を担当したが、改めて「アレンパ」(連覇)の難しさを思い知らされた。
近年、プロ野球は連覇続きだった。阪神は昨季、ヤクルトの3連覇を止め、日本シリーズでパ3連覇のオリックスを破った。昨季の2位に11・5ゲーム差を付けた勝ちっぷりや、レギュラー野手の平均年齢が20代半ばという若さを考えれば、現有戦力で連覇できると予想したが、甘かった。
今季も守り勝つ野球を掲げていた。だが、オールスターゲームまでチーム打率はセ最下位と、打線が極度の不振だった。選手会長の中野拓夢も優勝できなかった要因を、「やっぱり打の方だと思いますね」と語った。8番・木浪聖也から俊足巧打の上位につながり、つながり出したら止まらない攻撃は今季はなかった。投手陣はチーム防御率リーグ2位と踏ん張った。だが、大混戦だったセを最終盤、抜け出し切れなかった。
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元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【記者の目】 2024年12月20日 02:03:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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