【衆院選2024】:「筋通さないと」自民前職、野党系から転じ “阿波戦争”身内も苦言
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【衆院選2024】:「筋通さないと」自民前職、野党系から転じ “阿波戦争”身内も苦言
27日に投開票された衆院選の徳島1区では、自民党が長年の政敵を自党に引き入れて擁立し、議席を勝ち取った。立憲民主党は自民の裏金事件を意識し、クリーンさを売りにした三木武夫元首相の孫を立てたものの及ばなかった。「阿波戦争」と称される激しい選挙戦で知られる徳島だが、候補者選びからなりふり構わぬ攻防が展開され、厳しい視線も注がれた。
「やりたいことを形にするには、与党でなければならない」「早く政治を前に進める。それは与党でなければできない」。前回選で徳島1区から野党系候補として当選しながら、自民に党派替えして今回勝利した仁木(にき)博文氏(58)は選挙戦で釈明を繰り返した。
仁木氏は、徳島県を地盤とした旧民主党の仙谷由人元官房長官にも推され、政治の道へ。2003年以降、県内の衆院小選挙区から旧民主や希望の党など野党候補として計7回立候補した。21年の前回選では野党系無所属で出馬し、宿敵だった自民の後藤田正純氏(55)を7度目の対決で初めて降して小選挙区で勝利した。
◆「奇策」で狙った勝利
敗れた後藤田氏だが、その去就は仁木氏のその後の身の振り…、
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