愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

「責任」を果たしていない政府が責任を口に大飯原発再稼動と消費税増税を実施するのか-その1

2012-05-30 | 日記
今日はとんでもないニュースが二つが入ってきた。一つは、野田・小沢会談、二つ目は大飯原発再稼動発言だ。

一つ目、消費税増税推進派は「決めない政治でいいのか」と現段階における消費税増税に反対している小沢氏を非難、小沢氏は政権交代時の公約を守ること、消費税の前にやることがあるだろう、ということを繰り返し報じていた。これについては、産経が詳しく報道している。NHKは小沢氏を登場させて、増税推進の立場からの質問をしつこく繰り返していた。

そもそも、一つの政党の内部問題が、まるで二つの政党であるかのように推移することがおかしい限りだ。これでは国民は「民主党」を支持することはできないだろう。だが、その奥底に、大きく分けて二つの潮流があるのだ。国民の立場に立とう?とする潮流と財界やアメリカの立場に立とうとする潮流だ。TPP・原発・普天間を見るとそういわざるを得ない。そこで、今日の報道を大まかにみてみると、以下のようになる。

増税推進派の自民党は民主党政権は政権交代時の公約と違った政策に転換した。政権交代時の公約が違っているなら、国会を解散して選挙でケジメをつけろ、問題閣僚2人を切れ、と言っているし、増税に反対している小沢氏を切れとも。

こういう自民党の主張は、野田政権と一致しているので、野田政権としては、増税反対の小沢氏よりも自民党との「大連立」で増税を決めろ、それが責任ある政治だと。

これでは国民が求める増税反対の声とは相容れないことになる。だがマスコミをとおして流れてくる情報は、国民世論を尊重した政治を責任をもって実行しろというものではなく、増税、増税だ。その場合の「大義名分」は、以下の発言に端的に見えてくる。産経が報じた。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120530/stt12053022420014-n1.htm
野田佳彦首相と民主党の小沢一郎元代表の会談に対し、与野党からは戸惑いや怒りの声が上がった。
藤村修官房長官「必要があれば再会談をするし、必要がなければやらないという言葉通りに受け止めるほかない。それ以上にどういう風に受け止めるんですか?」

玄葉光一郎外相「増税や一体改革については党で3回決定しており、蒸し返しても仕方がない。国益を第一に考えて決断して実行することに尽きる」

民主党城島光力国対委員長「合意には至らなかったが決裂でもない。今後に期待を寄せられる会談だった。ステップを踏み、合意することが大事だ」

国民新党下地幹郎幹事長「首相と小沢氏はどこかで譲り合い、党として1つの方向性を出さなければいけない。9月に代表選があるわけだから、その中で決着をつけるのも1つの方法だ」

自民党脇雅史参院国対委員長「首相は結局、小沢氏を切れない。だからどこまでもずるずるいくことがきょうの会談で確定した。ずるずるいくのは万年野党だった民主党の癖だ。責任を持つというのも口先だけだ」

自民党の茂木敏充政調会「首相と小沢氏のスタンスの違いが明らかになった。一体改革か、小沢氏か。首相はもう、明確に選択すべきだ」

自民党岸田文雄国対委員長「われわれが一体改革に対する考え方を法律として出そうとしている状況になってもなお、政府与党の意見が統一されていない。無責任だ」

公明党・山口那津男代表「残る会期で、首相が政治生命を懸けるといった自身の覚悟を、どれほどまで実現できるのか見極めたい」

みんなの党渡辺喜美代表「首相には増税の前にシロアリ退治はやったのかと聞きたい。動機はどうあれ、言っていることは小沢氏のほうが正しい」

新党改革舛添要一代表「まず党内をまとめろということに尽きる。そうしないと与野党の話もない。首相は一期一会といったが言葉だけが走っている。政治は結果出すことだ」

たちあがれ日本園田博之幹事長「あくまでも、民主党の党内問題だ。野田さんには、党内対策のため(だけ)に、エネルギーを注ぐひまはない」「大事なのは野党に対応していくかだ。仮に党内が収まっても、成立するわけじゃない」

岡田克也副総理「首相は真摯(しんし)に一体改革の必要性を説明したのだろう。最終的に(小沢氏の)了解を得られなかったのは残念だが、首相の全くぶれない姿勢が明らかになった」

自民党の石原伸晃幹事長「『大山鳴動してねずみ一匹』と言いたいところだが、これだけ大騒ぎして何もなかった」「首相は『率直に意見交換ができた』と言っているが人ごとだ。これでは政治の責任は果たせない」

共産党の穀田恵二国対委員長 (小沢氏が消費税増税に反対の立場を主張したことについて「消費税増税は反対だという国民の世論があり、その民主党内での反映だ。そこから矛盾が生まれている」「国会での論戦と運動を盛り上げることで、消費税増税関連法案自身を葬り去る、廃案にする立場は変わらない」

野田首相は、「乾坤一擲」「一期一会」「(増税と社会保障の一体改悪に)命を懸ける」

どうだろうか?最大のポイントは国民不在の政治と報道だということだ。各政党の要人のコメントもひどいものだ。国民不在だ。こういうコメント、こういう政党がまかりとおっていることが問題だ。こういう政党が政党交付金を国民から奪って国民無視の政治をしているのだから、おかしなものだ。

まともなコメントは、共産党の穀田氏だ。もう一つ、産経は、ある意味一番まともだ。多くの政党を登場させているからだ。国会に5議席以上もつ社民党・新党きずな、新党大地真民主などを登場させていないことがあるにせよ、だ。因みに新党改革は2議席だ。

今最も大切な争点は、「消費税増税と社会保障の一体改悪」は、国民が望んでいるかどうか、それをきちんと、ゴマカサズ、正確に、各党の政策を、国民に提示して、国民の判断を仰ぐかどうか、それが民主主義なのだ。マスコミの果たす役割は、これに尽きる!

これができれば、国民のために働く国会議員が多くなるだろうことは明らかだ。


争点を包み隠さず報せるを民の側こそあるべきものぞ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする