二つ目の大飯原発再稼動発言だ。ここで問題にしなければならないのは、政府や再稼動容認派の言動とマスコミの報道の仕方と内容に注目だ!再稼動反対派の意見は抹殺され、再稼動アリの中での報道となっているのだ!
まず、第一に
野田首相は閣僚会合で「関係自治体の一定の理解を得られつつある。立地自治体の判断を得られれば、4閣僚会合でしっかり議論し、最終的には私の責任で判断したい」と述べた。((2012年5月30日21時19分 読売新聞)
おいおい、チョッと待てよ!フクシマ原発の「責任」すら果たしていないのに、そんなこと言えるのか!忍び寄る放射線の脅威をどう思ってるんだ!
第二に、「関係自治体の一定の理解」が「得られつつある」ということだ。本質が出てきたな!橋下市長の発言が呼び水になった。彼は、この間が政府要人と密会してきたようだが、このことを打ち合わせしてきたのだな。しかも、今朝、再稼動を認めちゃったんだよね。本人も「事実上の(再稼働)容認だ」と認めた。夏が過ぎればなどと言っているが、秋までに何も起こらなければ、と心配だ。
橋下市長、経産幹部と密会 2月 大飯再稼働で意見交換 民主幹部同席2012年5月1日(火)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-05-01/2012050101_03_1.html
この「密会」だが、とんでもない人間と会っていた。2月21日朝、東京・虎ノ門のホテル・オークラの和風かっぽうで経済産業省資源エネルギー庁次長の今井尚哉氏と会っていたという。この人、安倍晋三元首相の秘書官で、叔父さんは、新日鉄会長や経団連会長を務め、いまは経団連名誉会長になっている財界の重鎮、今井敬氏だという。呆れるね。それにしても権力の中枢には、それなりの人間が配置されているんだな。その今井次長は、原発再稼働が必要だと判断した政府の4大臣(野田首相、藤村官房長官、枝野経済産業相、細野原発担当相)会合に経済産業省事務当局を代表する資格で陪席していたというんだから、今回の「事実上の容認」は規定路線、想定内ってところだろう。シナリオを書いたのは誰か、そのうち判明するだろう。或いは首根っこを掴まれていたのかもしれないね。橋下さん。関西経済連合会の動きとピタッと一致しているところがミソか、クソか、だな。
関経連、財務相に大飯原発の再稼働を要請2012.5.25 17:40 [原発]
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120525/biz12052517460045-n1.htm
関西経済連合会の沖原隆宗副会長らは25日、安住淳財務相と会談し「電力不足になれば関西経済に大きな支障が出る」として、関西電力大飯原発(福井県おおい町)の安全が確認されれば地元の同意を得て再稼働を認めてほしいと訴えた。また、消費税増税関連法案の今国会での成立も求めるとともに、デフレ脱却や経済成長に向けた取り組みを同時に進めるよう要請した。
第三には、この再稼動の根拠が、全くの子供だましだということだ。日本語の使い方って面白いもんだ。以下、掲載してみる。これで安全が担保できるということか、福島原発における対応をみていると、説得力は全くない。
大阪市の橋下徹市長は政府の基準について「安全基準ではなく津波に備える対策で、原発が本当に安全なのかは別」と疑念を呈し、「1カ月、2カ月、3カ月という動かし方もある」と期限付きで再稼働を容認する可能性を示唆した。(「毎日」5月20日)
細野氏は、首長らが求めてきた原子力規制庁の設置法案が国会で審議入りしたことに触れ、「(規制庁発足後に)より厳しい安全基準で再稼働が適正だったかを再評価する」と述べ、再稼働に改めて理解を求めた。(「毎日」5月30日)
橋下徹大阪市長が「基準ではなく津波対策に過ぎない」と反発するなどし、再稼働への賛同は得られなかった。(「毎日」5月30日)
細野豪志原発事故担当相は30日、鳥取県伯耆町で開いた関西広域連合の会合に斎藤勁官房副長官とともに出席した。関西電力大飯原子力発電所(福井県おおい町)の再稼働に向け、政府の安全対策を説明。大飯原発3、4号機の再稼働後に新たな規制機関がより厳しい安全基準をつくれば、再稼働の判断を再評価する見通しを明らかにした。 周辺自治体に再稼働の理解を求めるための発言。会合で細野氏は大飯原発の再稼働後を前提に「原発の安全対策に万全はありえない。新たな知見に対応し(新たな安全基準によって)規制できるものは規制する」と表明し、新しい規制は大飯再稼働後に原発全体に適用する考えを強調した。(「日経」5月30日)
鳥取県の平井伸治知事は会合後の記者会見で「まだまだ議論することはたくさんある」と発言。(「日経」5月30日)
細野氏は、原子力規制庁が発足するまでの暫定的な「特別監視体制」をつくり、経済産業副大臣ら政務三役を現地に常駐させる考えを正式に表明した。(「日経」5月30日)
ところが、関係閣僚会合が30日夜に開かれるとの一報が飛び込み、事態は急転。首長たちは「政府判断の前に広域連合の意見を示さないといけない」(山田啓二・京都府知事)との考えでまとまった。非公開の打ち合わせで文面を調整し、この日夕の公表にこぎつけた。橋下市長は声明発表後の報道陣の取材に「知事、市長には(原発を)動かさざるを得ないという考えの人もいる。だが、暫定的な基準に基づく暫定的な安全判断に過ぎないという考えは一致している」と語った。(「読売」5月31日)
「暫定的な安全基準に基づく安全判断。(このまま稼働を続けるのではなく)限定的に動かすというところは譲れない。夏が過ぎて、原子力規制庁ができず、安全基準ができるのが2年も3年も先になるなら、動かし続けてはいけない」とくぎを刺した。また、政府が進める発送電分離などの電力自由化にふれ、「中長期で新しいエネルギー供給体制の工程表が進むと国民に納得してもらったうえで、夏を乗り切るための一時的な稼働を理解してもらうしかない」と述べた。(「読売」5月31日)
松井一郎大阪府知事もこの日、「容認ととらえられても仕方ない。(政府の説明は)最初から再稼働に前のめりだった。関西広域連合が再稼働のアリバイ作りに使われた気がする」と話した。(「読売」5月31日)
第四には、大飯原発が安全かどうか、とりわけ活断層や南海トラフの大地震の揺れに対応できるかどうか、津波はどうか、など、まだまだ解明されていないだろう。安全については「暫定的」段階で再稼動を「責任」をもって断行する。実に上手い言い方だ。
第五には、節電キャンペーンの意図が、ここでもはっきりしたということか。夏場の瞬間的な電力の不足を大仰に騒ぎ、電力不足を浸透させ、原発再稼動仕方なし感を植えつけてきた。原発がなくても大丈夫ということになれば、原発の存在意義は消えることになる。財界も必死だ。テレビを通して流されるニュースやバラエティー、CMで「節電、節電」とやられると、不思議なことに、その気になってしまうのだろう。90%の人が節電をするという。あのせいたかのっぽのスカイタワーに係わる電力消費なんて、すっかり忘れて、節電を煽るのだから。
もう一つ言っておこう。節電キャンペーンをはっている新聞も広告欄を一面、時には二面を使ってキャンペーンをしている。おかしい。そんな広告やめるだけで、どれだけの資源の浪費をカバーできるか、考えてみればいい。テレビも深夜から朝まで放映を止めれば、どれだけの節電になるか、いっさい検証はしないのだ。当事者たちは。正義の味方だからだ。
もう時間だ。これでオワリにする。
今年も節電虫がやってきた耳痛くなる虫よけありや
まず、第一に
野田首相は閣僚会合で「関係自治体の一定の理解を得られつつある。立地自治体の判断を得られれば、4閣僚会合でしっかり議論し、最終的には私の責任で判断したい」と述べた。((2012年5月30日21時19分 読売新聞)
おいおい、チョッと待てよ!フクシマ原発の「責任」すら果たしていないのに、そんなこと言えるのか!忍び寄る放射線の脅威をどう思ってるんだ!
第二に、「関係自治体の一定の理解」が「得られつつある」ということだ。本質が出てきたな!橋下市長の発言が呼び水になった。彼は、この間が政府要人と密会してきたようだが、このことを打ち合わせしてきたのだな。しかも、今朝、再稼動を認めちゃったんだよね。本人も「事実上の(再稼働)容認だ」と認めた。夏が過ぎればなどと言っているが、秋までに何も起こらなければ、と心配だ。
橋下市長、経産幹部と密会 2月 大飯再稼働で意見交換 民主幹部同席2012年5月1日(火)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-05-01/2012050101_03_1.html
この「密会」だが、とんでもない人間と会っていた。2月21日朝、東京・虎ノ門のホテル・オークラの和風かっぽうで経済産業省資源エネルギー庁次長の今井尚哉氏と会っていたという。この人、安倍晋三元首相の秘書官で、叔父さんは、新日鉄会長や経団連会長を務め、いまは経団連名誉会長になっている財界の重鎮、今井敬氏だという。呆れるね。それにしても権力の中枢には、それなりの人間が配置されているんだな。その今井次長は、原発再稼働が必要だと判断した政府の4大臣(野田首相、藤村官房長官、枝野経済産業相、細野原発担当相)会合に経済産業省事務当局を代表する資格で陪席していたというんだから、今回の「事実上の容認」は規定路線、想定内ってところだろう。シナリオを書いたのは誰か、そのうち判明するだろう。或いは首根っこを掴まれていたのかもしれないね。橋下さん。関西経済連合会の動きとピタッと一致しているところがミソか、クソか、だな。
関経連、財務相に大飯原発の再稼働を要請2012.5.25 17:40 [原発]
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120525/biz12052517460045-n1.htm
関西経済連合会の沖原隆宗副会長らは25日、安住淳財務相と会談し「電力不足になれば関西経済に大きな支障が出る」として、関西電力大飯原発(福井県おおい町)の安全が確認されれば地元の同意を得て再稼働を認めてほしいと訴えた。また、消費税増税関連法案の今国会での成立も求めるとともに、デフレ脱却や経済成長に向けた取り組みを同時に進めるよう要請した。
第三には、この再稼動の根拠が、全くの子供だましだということだ。日本語の使い方って面白いもんだ。以下、掲載してみる。これで安全が担保できるということか、福島原発における対応をみていると、説得力は全くない。
大阪市の橋下徹市長は政府の基準について「安全基準ではなく津波に備える対策で、原発が本当に安全なのかは別」と疑念を呈し、「1カ月、2カ月、3カ月という動かし方もある」と期限付きで再稼働を容認する可能性を示唆した。(「毎日」5月20日)
細野氏は、首長らが求めてきた原子力規制庁の設置法案が国会で審議入りしたことに触れ、「(規制庁発足後に)より厳しい安全基準で再稼働が適正だったかを再評価する」と述べ、再稼働に改めて理解を求めた。(「毎日」5月30日)
橋下徹大阪市長が「基準ではなく津波対策に過ぎない」と反発するなどし、再稼働への賛同は得られなかった。(「毎日」5月30日)
細野豪志原発事故担当相は30日、鳥取県伯耆町で開いた関西広域連合の会合に斎藤勁官房副長官とともに出席した。関西電力大飯原子力発電所(福井県おおい町)の再稼働に向け、政府の安全対策を説明。大飯原発3、4号機の再稼働後に新たな規制機関がより厳しい安全基準をつくれば、再稼働の判断を再評価する見通しを明らかにした。 周辺自治体に再稼働の理解を求めるための発言。会合で細野氏は大飯原発の再稼働後を前提に「原発の安全対策に万全はありえない。新たな知見に対応し(新たな安全基準によって)規制できるものは規制する」と表明し、新しい規制は大飯再稼働後に原発全体に適用する考えを強調した。(「日経」5月30日)
鳥取県の平井伸治知事は会合後の記者会見で「まだまだ議論することはたくさんある」と発言。(「日経」5月30日)
細野氏は、原子力規制庁が発足するまでの暫定的な「特別監視体制」をつくり、経済産業副大臣ら政務三役を現地に常駐させる考えを正式に表明した。(「日経」5月30日)
ところが、関係閣僚会合が30日夜に開かれるとの一報が飛び込み、事態は急転。首長たちは「政府判断の前に広域連合の意見を示さないといけない」(山田啓二・京都府知事)との考えでまとまった。非公開の打ち合わせで文面を調整し、この日夕の公表にこぎつけた。橋下市長は声明発表後の報道陣の取材に「知事、市長には(原発を)動かさざるを得ないという考えの人もいる。だが、暫定的な基準に基づく暫定的な安全判断に過ぎないという考えは一致している」と語った。(「読売」5月31日)
「暫定的な安全基準に基づく安全判断。(このまま稼働を続けるのではなく)限定的に動かすというところは譲れない。夏が過ぎて、原子力規制庁ができず、安全基準ができるのが2年も3年も先になるなら、動かし続けてはいけない」とくぎを刺した。また、政府が進める発送電分離などの電力自由化にふれ、「中長期で新しいエネルギー供給体制の工程表が進むと国民に納得してもらったうえで、夏を乗り切るための一時的な稼働を理解してもらうしかない」と述べた。(「読売」5月31日)
松井一郎大阪府知事もこの日、「容認ととらえられても仕方ない。(政府の説明は)最初から再稼働に前のめりだった。関西広域連合が再稼働のアリバイ作りに使われた気がする」と話した。(「読売」5月31日)
第四には、大飯原発が安全かどうか、とりわけ活断層や南海トラフの大地震の揺れに対応できるかどうか、津波はどうか、など、まだまだ解明されていないだろう。安全については「暫定的」段階で再稼動を「責任」をもって断行する。実に上手い言い方だ。
第五には、節電キャンペーンの意図が、ここでもはっきりしたということか。夏場の瞬間的な電力の不足を大仰に騒ぎ、電力不足を浸透させ、原発再稼動仕方なし感を植えつけてきた。原発がなくても大丈夫ということになれば、原発の存在意義は消えることになる。財界も必死だ。テレビを通して流されるニュースやバラエティー、CMで「節電、節電」とやられると、不思議なことに、その気になってしまうのだろう。90%の人が節電をするという。あのせいたかのっぽのスカイタワーに係わる電力消費なんて、すっかり忘れて、節電を煽るのだから。
もう一つ言っておこう。節電キャンペーンをはっている新聞も広告欄を一面、時には二面を使ってキャンペーンをしている。おかしい。そんな広告やめるだけで、どれだけの資源の浪費をカバーできるか、考えてみればいい。テレビも深夜から朝まで放映を止めれば、どれだけの節電になるか、いっさい検証はしないのだ。当事者たちは。正義の味方だからだ。
もう時間だ。これでオワリにする。
今年も節電虫がやってきた耳痛くなる虫よけありや