愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

山谷えり子議員など「愛国者」はやはりエセだった!二度と「愛国」の名を語らせないために何を?

2012-08-22 | 日記

やはり尖閣島上陸は「やらせ」だった。テレビに登場していた彼らの言い分を聞いていると、慰霊祭が中心だったが、船から落ちて、そのまま上陸したように語っていた。以下、そのニュースをみてみよう。

「船から落ちて泳いだ先が魚釣島」上陸の地方議員(08/20 01:16)
 尖閣諸島の魚釣島に19日朝に上陸した地方議員らが記者会見し、「尖閣諸島を中国に渡してはならない」と訴えました。
 尖閣諸島に上陸した小嶋吉浩取手市議:「国民の一人として許せないので参加しました。あえて上陸することで日本人の志を示したと思っています。日本は尖閣を中国の手に渡してはならないという心意気を、全国に発信できたら成功と言える」
 尖閣諸島に上陸した田中ゆうたろう杉並区議:「風にあおられまして、船から落ちてしまいまして、無我夢中で泳いだ先が魚釣島だった。たどり着いた時は非常に運が良かったなという思いもありますけども、まあそういったことです」
 上陸した地方議員は、このほかに東京都議会議員、東京の荒川区議会議員、兵庫県議会議員の合わせて5人です。ほかに市民団体のメンバーなど合わせて10人が上陸しました。10人は午前8時ごろ、乗っていた船から海に飛び込み、泳いで魚釣島に上陸しました。島では用意した日の丸を掲げ、午前9時半ごろに船に戻りました。政府の許可を得ずに上陸したことについては、日本の領土だと示すことが重要だとしています。沖縄県警は20日に、立ち入り禁止区域に入った軽犯罪法違反容疑で上陸した10人の事情聴取を行います。また、洋上での慰霊祭に参加した国会議員は上陸に理解を示しました。
 洋上慰霊祭に参加した山谷えり子参院議員:「(上陸は)正当化できるものではないかもしれないが、気持ちというのは分かるような気もします」
http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/220819030.html

そのような彼らの「言い分」をNHKや朝日は以下のように曖昧に報道した。実に辻褄の合わない記事内容は、紛争の拡大を煽る巨大マスコミの立ち居がみえてくる。船から落ちてしまったにもかかわらず、ビデオカメラなど、周到に準備されていたな。その辺を追及しないマスコミも、マスコミだな。

地方議員含む10人 尖閣上陸 8月19日 16時10分
…19日午前4時ごろから8時ごろにかけて、尖閣諸島の周辺海域で行われていた戦時中に亡くなった人たちの慰霊祭に参加した日本人のうち10人が、尖閣諸島の魚釣島に上陸しました。警察や海上保安本部によりますと、上陸した10人のうち5人は、東京都や東京の杉並区、荒川区、兵庫県、それに、茨城県取手市の地方議員だということです。
上陸した人たちは、国旗を掲げるなどしたあと、午前10時前までに全員が泳いで船に戻ったということです。一行の船は、すでに魚釣島を離れて沖縄県の石垣島に向かっており、警察は、今後、上陸した人たちから事情を聴くことにしています。慰霊祭には、国会議員や地方議員、それに、一般の人などおよそ150人が参加しており、政府に上陸許可を申請しましたが、政府は、「政府関係者以外が上陸すると、島の平穏かつ安定的な維持管理が損なわれるおそれがある」として、申請を認めていませんでした。尖閣諸島を巡っては、今月15日、中国の領土だと主張し、魚釣島に上陸した香港の活動家らが不法入国の疑いで逮捕され、17日強制送還されたばかりです。
上陸“正当化は難しい”
超党派の議員連盟の会長を務める山谷えり子参議院議員はNHKの取材に対し、「午前6時半から7時まで洋上で慰霊祭を行ったのち、私たちは北小島と南小島の視察に向かっていたが、人が海に飛び込み、魚釣島に上陸するような様子は見えた。私たちは来年こそ上陸許可をもらって慰霊祭をやろうという方針で、ことしは洋上で行うことにして、昨夜も上陸しないようにと確認していた。上陸した人たちは、間近で魚釣島を見て、気持ちが高ぶったのではないかと思うが、正当化することは難しい」と述べました
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120819/t10014380131000.html

尖閣上陸、5人は地方議員 沖縄県警が10人任意聴取へ2012年8月19日19時55分
…19日午前5時すぎに魚釣島沖に到着。船上で午前6時40分ごろからの慰霊祭を終えた後、メンバーが船から海へ飛び込んで上陸した。 乗船した自民党の山谷えり子参院議員は19日夕、石垣島に戻って会見し、「上陸は正当化できるものではないが、気持ちは分かる」と述べた。山谷氏らは今月初め、慰霊祭のため上陸許可を政府に求めたが、政府は尖閣諸島の平穏かつ安定的な維持管理の観点から、認めていなかった。
http://www.asahi.com/politics/update/0819/TKY201208190072.html

だが、今回の真相は、以下の琉球新報によって暴かれた。このことでNHKや朝日など、「愛国者」の言い分をそのまま報道した巨大マスコミの犯罪的役割が浮き彫りになった。彼らはどうやって、この責任を取るつもりだろうか。注目しておこう。

「慰霊祭利用された」 遺族会、署名を拒否 尖閣上陸2012年8月21日
「慰霊祭を利用して上陸したとしか思えない」と語る慶田城用武尖閣列島戦時遭難者遺族会会長=20日、石垣市内の自宅
 【石垣】尖閣列島戦時遭難者遺族会の慶田城用武会長(69)は20日、琉球新報の取材に応じ「日本の領土を守るため行動する議員連盟」の山谷えり子会長(自民党参院議員)から洋上慰霊祭を目的とした上陸許可申請に署名を求められ、拒否したことを明かした。慶田城会長は「遺族会の気持ちを踏みにじり、慰霊祭を利用して上陸したとしか思えない」と話し、議連の洋上慰霊祭や地方議員らの魚釣島上陸を厳しく批判した。
 慶田城会長によると、約10日前に領土議連の山谷会長から電話があり、政府に提出する上陸許可申請への署名を求められた。慶田城会長は「領土を守るという議連の考えと、み霊を慰めるとの遺族会の考えに違いがある」と、依頼を断った。
 領土議連は尖閣諸島へ出港する前の18日、石垣島にある尖閣列島戦時遭難死没者慰霊之碑前で慰霊祭を開催したが、遺族会に案内はなく、参加した遺族は1人だけだった。洋上慰霊祭への参加依頼もなかった。
 尖閣列島遭難事件は沖縄戦で日本軍の組織的な戦闘が終了した後の1945年7月、石垣島から台湾に向かった2隻の疎開船が米軍の攻撃を受け、1隻が沈没、もう1隻が尖閣諸島の魚釣島に漂着し、米軍の攻撃や漂着後の餓死などで多くの犠牲者が出た事件。慰霊碑は魚釣島と石垣島の両方にある。
 事件で兄を亡くした慶田城会長は「私たちは毎年、尖閣が平和であることを願って慰霊祭を開催し、二度と戦争を起こしてはならないと誓っている。慰霊祭を利用して戦争につながる行動を起こすことに対し、無念のうちに死亡したみ霊は二度目の無念を感じていると思う」と強調した。
 領土議連や上陸した地方議員の行動に「上陸合戦で問題は解決しない。日中の緊張を高める意味で、尖閣に上陸した香港の活動家と同じように映る」と指摘。「日中ともに上陸した後の目的がなくエスカレートするばかりだ」と危惧した。
 また「上陸に異を唱える発言をすると『非国民』と批判が出る空気がある。私もよく『中国寄り』と批判を受けるが、愛国心の出方が違うだけだ。戦争に向かうような行動はしてほしくない」と話した。(稲福政俊)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-195921-storytopic-1.html

どうだろうか?最初から慰霊祭を政治的に利用するために「洋上慰霊祭」=中国挑発集会を企画していたことが判る。彼らは即刻議員を辞職すべきだ。彼らに投票した有権者の責任は大きいといわなければならない。同時に彼らが所属する議会は、彼らに対して辞職勧告をすべきだ。

その点で、以下の河北新報の社説は、比較的まともな主張だった。山谷議員のようなエセ「愛国者」を徹底的に沈黙させるために何が必要か、まさに日本中で議論し、彼らを孤立させよう!
それができてはじめて尖閣・竹島・北方領土など、領土問題が解決できるだろう。これだけは断言しておく。それにしても巨大マスコミは、ここでも国民をかく乱する装置としての役割を演じたということだ。何故か、それは後日に、ということで。

河北新報社説 県議ら尖閣上陸/事態沈静化が政治の役割だ2012年08月21日火曜日
 東京都議、兵庫県議らを含む日本人10人が沖縄県石垣市の尖閣諸島魚釣島に一時上陸した。
 上陸した地方議員らは「日本の領土と示すことが重要だと思った」と動機を話す。
 香港の活動家らによる上陸をめぐり、日本と中国当局が外交的沈静化を図っているさなかの直接行動である。上陸は「計画的ではなかった」というが、日中の不安定な状態を深刻化させかねない行動だ。
 尖閣諸島は日本固有の領土であり、日中間に領土問題は存在していないのだ。わざわざ対立を先鋭化させて、得られるものは何もない。今必要なのは火に油を注ぐことではなく、ナショナリズムの過熱を防ぎ、日中の関係を落ち着かせる努力だ。
 政治的良心に基づく行動であったとしても、地方議員らは「選挙を経た」立場の重みを、どれほど意識していたのだろう。
 言うまでもなく、議員の本分は議会において言論によって発揮されるべきものだ。
 強行上陸は、よしんば議員の支持者から歓迎されたとしても、所属する議会の意思を何ら代表するものではない。まして直接行動をよしとしない有権者の目には危険な行動としか映らないことを、議員たちは認識すべきだ。
 香港の反体制派活動家による売名行為と政治家の行動とは、責任も国際社会の受け止め方もおのずから異なる。中国政府の意思とは関係ない香港活動家の行動に、地方議員さらに現職国会議員を含む船団が報復的に応じたことが、外交上プラスに働くとは考えにくい。
 船団に参加した超党派議連の山谷えり子参院議員(自民)は「正当化できるものではないかもしれないが、気持ちは分かる」と上陸行動に理解を示す。
 民主党の前原誠司政調会長も「気持ちとしては分からなくはない」とテレビ番組で語っているが、与党幹部の発言としてはいかがなものか。
 議員らの尖閣上陸は案の定、中国全土での反日デモを喚起した。日本車への襲撃や日本料理店への破壊活動が伝えられ、一部に日本製品不買の訴えが見られるなど、反日の動きは拡大の懸念をはらむ。
 中国は海洋進出への動きを強めている。日本も米国も、その真意がどこにあるかは、正直なところ把握し切れていない。
 過熱したナショナリズムの下、挑発と報復はわずかな隙をついて繰り返される。相手方も挑発の「大義名分」を探していることを忘れてはなるまい。
 事態がエスカレートして、万が一にも武力衝突に至ったならば、不安定化は南シナ海周辺国までも巻き込み、問題解決の落としどころが見えない深刻な危機に直面することは必定だ。
 東京都が政府に対し、魚釣島への上陸許可を申請していることも明らかになった。
 本来、ナショナリズムの過熱を克服すべき政治が跳ね上がり、不毛な挑発合戦に心情的理解を示しているようでは、アジアの危うさは募るばかりだ。
http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2012/08/20120821s01.htm