日米軍事同盟深化派政治の行き詰まりを反映して、チョー極悪反動連合の結成が領土問題を機に頭をもたげてきた。病院に雲隠れして政権を投げ出した安倍元首相が、好例だ。以下の「読売」の記事を読めば、安倍元首相などの思惑が正直に出ている。
橋下維新の会は題三極どころか、大東亜戦争推進・戦犯擁護・靖国参拝推進勢力・日米軍事同盟深化派勢力として日本の守旧派の典型だろう。民主もダメ、自公もダメ、では安倍・橋下連合か?マスコミは歴史の審判を無視するというのか?ということだ。
読売 安倍元首相、維新との連携に意欲「改革に必要」(2012年8月25日11時25分 読売新聞)
自民党の安倍元首相は25日午前の読売テレビ番組で、橋下徹大阪市長が率いる地域政党「大阪維新の会」との連携に強い意欲を示した。 安倍氏は憲法改正を挙げ、「(維新とは憲法改正の)骨格部分で一致している。彼らが発信すると国民的な話題になり、彼らの力は大きな改革には必要だ」と強調した。 「次の衆院選だけではできないので、来年の参院選を視野にそういう勢力を作っていく」と指摘し、政界再編もにらみ、衆参両院で改正に必要な議席数の確保を目指すとした。ただ、自民党離党と維新への参加は「基本的に考えていない」と否定した。 9月の党総裁選に出馬するかどうかについては、「一度首相を務めてとても大きな挫折を経験し、国民に大変なご迷惑をかけた。ゆっくり考えていきたい」と明言を避けた。http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120825-OYT1T00379.htm
(引用ここまで)
今領土問題にかかわって国民のなかに沈殿していたナショナリズムが蒸し返されてきたが、そうした状況を、何を錯覚したのか、第三極に躍り出ていくために政治利用しようとしているのが、橋下市長の河野談話相対化=否定発言だ。これは以下の「産経」記事も応援している。極悪反動連合派が今何を考えているか、よく出ている。自民党の下村質問(衆院)と岸質問(参院)の質問も、この延長線上にあった。まさに機を一にして!だった。
産経 政治部・阿比留瑠比 やはり河野談話は破棄すべし2012.8.19 03:12
◆相手にするのいや
韓国の李明博大統領が、慰安婦問題に関して「法的にはもう決着している」(野田佳彦首相)とする日本政府の立場に「誠意がない」として、挑発的で常軌を逸した言動をとり続けている。
「本当に、相手にするのがいやになるよ…」
政府高官はこう嘆く。ただ、問題がここまでこじれた原因は、自民党政権時代も含む政府のその場しのぎで迎合的な対応にある。
結局、資料的根拠も裏付けもないまま、韓国側の要請に従って慰安婦募集における日本軍関与の強制性を認めた「河野官房長官談話」が、今日の日韓関係の惨状を引き起こしたのではないか。 「慰安所の設置、管理および慰安婦の移送については、旧日本軍が直接、あるいは間接にこれに関与した」「(慰安婦の)募集、移送、管理なども、甘言、強圧による等、総じて本人の意思に反して行われた」
これが河野談話の要点だ。「関与」の意味はあいまいで、「甘言」「強圧」の主語も明確にしないまま「おわびと反省」を表明している。慰安婦問題に対する国内の異なる見解、主張に配慮してわざと文意をぼかしたのだろうが、その手法は海外では通用しない。 河野談話は「日本政府が慰安婦強制連行を公式に認めた」と世界で独り歩きし、日本は「性奴隷の国」との印象を与えた。その後、日本側が反論しても「談話という形でコメントが出ているではないか」(マイク・ホンダ米下院議員)と言い返される始末だ。 韓国にしても、河野談話という「根拠」がなければここまで高飛車になることはなかったろう。
◆資料も根拠もなく
「慰安婦問題における政府の関与については平成5年の河野談話を発表したときの調査を踏まえ、すでに考え方は公表している」
野田首相は7月25日の参院社会保障・税一体改革特別委員会でこう述べ、河野談話を踏襲し、折に触れて海外に発信しているとの認識を表明した。 だが、その河野談話は極めて恣意(しい)的でいいかげんなものだ。よりどころは、韓国における元慰安婦女性16人からの聞き取り調査(内容は非公開)だけなのである。 日本軍・官憲が強制的に女性を集めたことを示す行政文書などの資料は、一切ない。談話作成にかかわった石原信雄元官房副長官は産経新聞の2度にわたるインタビューで、こう証言している。 「国外、国内、ワシントンの公文書館も調べたし、沖縄の図書館にも行って調べた。関係省庁、厚生省、警察庁、防衛庁とか本当に八方手をつくして調べた。政府の意思として女性を強制的に集めて慰安婦にするようなことを裏付けるデータも出てこなかった」
「あるものすべてを出し、確認した。(河野談話作成のため)できれば(強制を示す)文書とか日本側の証言者が欲しかったが、見つからない」
にもかかわらず、「強制性」を認定したのは強硬な態度をとる韓国への配慮からだった。当時の日本政府に「強制性を認めれば、問題は収まるという判断があった」(石原氏)からである。
◆政治判断の禍根
「河野談話は、事実判断ではなく政治判断だった」
石原氏は19年には、民主党の会合でもこう正直に語っている。5年当時、内閣外政審議室などには連日、慰安婦訴訟の原告団や支援団体メンバーがつめかけ、泣き叫ぶような状況が続いていた。 宮沢喜一首相も河野氏も、元慰安婦の名誉回復を求める韓国政府の要求とこうした物理的圧力に屈し、史実を曲げてしまったのだ。 百歩譲って、河野談話で慰安婦問題が解決したのならば一定の評価もできよう。だが、実際は事態を複雑化して世界に誤解をまき散らし、問題をさらにこじらせ長引かせただけではないか。 そもそも、政治家は歴史家でもその道の専門家でもない。歴史問題を扱う際にはもっと謙虚・慎重であるべきだろう。 また、有権者は政治家に、個人の内面にかかわる歴史解釈を一任しようと思って投票するわけではない。現在の野田内閣が、大きな禍根を残した「政治判断」の轍(てつ)を踏まないよう切に願う。 河野談話見直しについては、安倍内閣時代に検討されたが実現しなかったのが記憶に新しい。 「かつて自民党は歴代政府の政府答弁や法解釈などをずっと引きずってきたが、政権復帰したらそんなしがらみを捨てて再スタートできる。もう村山談話や河野談話に縛られることもない」
安倍晋三元首相は今年5月の産経新聞のインタビューでこう述べている。そうだとすると、不毛だった政権交代にも多少の意味はあったといえる。(あびる るい)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120819/plc12081903120001-n1.htm
(引用ここまで)
極悪反動連合の政治的意図の破綻は、以下の記事で明瞭だ。「産経」も「読売」も、大手全国紙も、以下の記事を踏まえた記事を書くべきだろう。二度と歴史を冒涜するような発言を許してはならないだろう。
赤旗 橋下・大阪市長の「慰安婦」暴言 「河野談話」も国連報告書も「強制」認定 安倍発言の蒸し返し2012年8月23日(木)
「従軍慰安婦」問題に関し「強制連行というものの事実があったのかどうなのか、確たる証拠はなかった」という橋下徹大阪市長の発言は、自民党の安倍晋三元首相の発言を蒸し返したもので、すでに破綻した議論です。
強制の核心
1993年の慰安婦問題に関する河野洋平官房長官の談話は、「慰安所は、当時の軍当局の要請により設営されたものであり、慰安所の設置、管理及び慰安婦の移送については、旧日本軍が直接あるいは間接にこれに関与した」と明確に認定しています。 「慰安婦の募集」についても、朝鮮半島は当時日本の統治下にあったと述べ、「その募集、移送、管理等も、甘言、強圧による等、総じて本人たちの意思に反しておこなわれた」と断定。「更に、官憲等が直接これに加担した」としています。 「本人たちの意思に反して集められた」というのは、まさに強制以外の何ものでもありません。 強制性の核心である慰安所における生活についても、「河野談話」は「強制的な状況の下での痛ましいものであった」と述べています。こうした事実を裏付ける材料は無数にあります。 橋下氏は「日本政府も日本国民に対して、しっかり従軍慰安婦問題についてもっと明確に見解を示さなければいけない」と言う前に「河野談話」をきちんと読むべきでしょう。 安倍首相(当時)はこの「河野談話」を「継承している」(2006年10月、衆院予算委員会)と述べざるを得なかったものの、何とか旧日本軍の犯罪行為を免罪しようと、「狭義の強制性」として、「家に乗り込んでいって強引に連れて行った」行為しか強制と認めないという理屈を持ち出しました。しかし、強制性を否定した安倍発言は、米国など国際社会から批判が噴出。米下院は2007年、「日本政府による軍事的強制売春である『慰安婦』システムは、その残酷さと規模の大きさで前例のないもの」との批判決議をあげました。
当時も違法
橋下氏はまた、「当時の時代背景において、慰安婦制度というものがどういうものだったのかということを真正面から議論しなきゃいけない」などと、当時では許された行為であるかのように発言しています。 しかし、この問題についても国連人権委員会差別防止と少数者保護小委員会は1998年、慰安婦は事実上の奴隷であり、「当時ですら、奴隷制を禁じた慣習的国際法に明らかに違反していた」との報告書を採択しています。これがこの問題での国際社会の到達点です。 橋下氏と「大阪維新の会」は国政進出への野望を強めていますが、橋下氏の発言は国政について論じる資格そのものが問われるものです。 (入沢隆文)http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-08-23/2012082303_01_1.html(引用ここまで)
「従軍慰安婦問題の謝罪」、ブッシュ大統領が安倍首相を評価 - 米国2007年04月04日 09:03 発信地:米国
写真は、電話会談中のブッシュ大統領(2月5日撮影)。(c)AFP
【ワシントンD.C./米国 4日 AFP】ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領は3日、旧日本軍によるいわゆる従軍慰安婦問題で、安倍晋三首相が謝罪したことについて評価した。 国家安全保障会議(NSC)のゴードン・ジョンドロー(Gordon Johndroe)報道官によると、2人はこの日、電話で会談した。ブッシュ大統領は、安倍首相が「旧日本軍が強制的に連行した証拠はない」との認識を示した自身の発言に対し前月の参議院予算委員会で謝罪したことについて、満足感を示し、「今の日本は第2次大戦時の日本ではない」とコメントしたという。 電話会談では、北朝鮮の核問題についても協議。両者は、2月13日の6か国協議で合意された、北朝鮮がエネルギー支援の見返りに核施設を凍結・封印するとした初期段階措置を、日程通りに遂行させる必要があることで一致した。 さらにブッシュ大統領は、イラク戦争の後方支援を継続する自衛隊について、謝意を述べたという。 写真は、電話会談中のブッシュ大統領(2月5日撮影)。(c)AFPhttp://www.afpbb.com/article/politics/2206510/1485757
安倍内閣時代の見直し議論とその修正
…2007年4月24日には昭恵夫人との同席という異例の形で、CNNテレビのインタビューに応じ、夫人がCNNの記者から「あなたのご主人は、慰安婦問題で強制の証拠はないと言っているが」と質問され、首相に対し「そんなことを言ったんですか?」と発言したシーンが、日本のマスコミでも大きく報道された。昭恵夫人は「同じ女性として慰安婦の方々には本当にお気の毒だと思う。主人はその当時の状況に対して申し訳なかったと述べている」と述べ、安倍は「20世紀は数々の人権侵害が行われた時代で、日本も無関係ではなかった。慰安婦の方々に大変申し訳ないと思っている」と述べ謝罪を行った。…
http://ja.wikipedia.org/wiki/(引用ここまで)
どうだろうか!安倍元首相の発言がどうだったか、よく判る。こうした歴史を踏まえることなく、今河野談話を否定しようとしているのだから、ホント、呆れる!こういう事実をみると、安倍元首相の人格はどうなっているか、と言いたくなる。
そこまで言わないと判らないのかも知れない!いやこう言っても彼は理解できないだろう。自分の発言がコロコロ変わることについての人格上の問題について・・・。