つづき
以下の記事は、これまでの報道のなかで、中国共産党政権の報道管制に関する部分だけを拾い上げてみました。この日本語は、そのまま福島の大集会を黙殺した自分に跳ね返ってくるはずです。しかし、マスコミ担当者たちは、このような事実に対して疑問すら感じない感覚、思考回路に侵されているのです。これは不治の病寸前です。まさに人権と民主主義無感覚病魔に冒されたマスコミ病と言えます。これが人権と民主主義の成熟した国ニッポンの実態なのです。大手術が必要です。手術をするのは、そうです!国民です。
NHK 天安門付近で車炎上 容疑者5人拘束か 10月30日 21時36分http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131030/k10015687861000.html
5人は事件の当日に拘束されていたことになりますが、中国政府は今回の事件を受けて、国内に動揺が広がらないよう発表の内容やタイミングについて慎重に見極めていたものとみられます。(引用ここまで)
NHK 車炎上でウイグル族 締めつけ懸念 10月30日 19時21分http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131030/k10015686781000.html
今回の事件について中国当局は報道機関に対して独自の報道を禁じたということで、今回の事件が引き金となって国内で動揺が広がらないよう中国当局が神経をとがらせているものとみられます。(引用ここまで)
NHK 車炎上でウイグル族 締めつけ懸念 10月30日 19時21分http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131030/k10015686781000.html
中国メディアはほとんど伝えず…今回の事件について中国のメディアは、事件発生当日の28日は死者やけが人などの情報や当局の対応について伝えました。しかし、29日から30日にかけてはほとんど伝えておらず、中国中央テレビや新華社通信などの国営メディアは、30日は事件について一切報道していません。中国メディアの関係者によりますと、今回の事件について中国当局は報道機関に対して独自の報道を禁じたということで、今回の事件が引き金となって国内で動揺が広がらないよう中国当局が神経をとがらせているものとみられます。(引用ここまで)
毎日<天安門車両炎上>テロ?当局厳戒、ネット書き込み次々削除 10月28日(月)21時19分配信
現場は民主化運動を武力鎮圧した「天安門事件」(1989年)の舞台で、習近平国家主席らが執務する人民大会堂という中国政治の中枢にも近い。車両炎上は敏感な場所で起きただけに、当局は厳重な警備態勢を敷き、情報管理を徹底させた。当局は情報管理に神経をとがらせ、これらの書き込みも次々に削除されていった。今回の事件も中国にとって象徴的な場所で起きただけに、体制への不満の発露である可能性もある。(引用ここまで)
時事 天安門で車炎上、5人死亡=突入し邦人含め38人負傷-政治的抗議の可能性・北京(2013/10/29-01:39)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013102800839
インターネット上では、共産党統治に不満を持つ少数民族などが政治的抗議を表した可能性を指摘する見方が出ている。中国版ツイッター「微博」で流れる写真や発言を当局は相次ぎ削除し、事態の拡大に神経をとがらせている。(引用ここまで)
時事 中国·天安門前で車炎上、3人死亡 ウェイボーの現場写真は即削除される ...
中国・天安門前で車炎上、3人死亡 ウェイボーの現場写真は即削除される 2013/10/28 17:26
http://www.j-cast.com/2013/10/28187430.html
中国のマイクロブログ「微博(ウェイボー)」には、天安門広場で黒い煙を上げて炎上している車の写真が掲載されたが、すぐに削除され、当局が削除を指示したとの見方もある。(引用ここまで)
毎日 中国:天安門前車両炎上、死者5人に 邦人含む38人負傷-
毎日 中国:天安門前車両炎上、死者5人に 邦人含む38人負傷 2013年10月28日 20時50分
http://mainichi.jp/select/news/20131029k0000m030099000c.html
一方、車に乗っていたのは男性と見られるが、身元や背景は明らかにされていない。国営の中国中央テレビ(CCTV)は主要なプログラムである午後7時のニュース番組で、一切今回の事件について報じなかった。中国当局が事件の背景に神経をとがらせている可能性がある。(引用ここまで)
毎日 天安門車両炎上:テロ?当局厳戒、ネット書き込み次々削除 2013年10月28日 21時19分
http://mainichi.jp/select/news/20131029k0000m030111000c.html
現場は民主化運動を武力鎮圧した「天安門事件」(1989年)の舞台で、習近平国家主席らが執務する人民大会堂という中国政治の中枢にも近い。車両炎上は敏感な場所で起きただけに、当局は厳重な警備態勢を敷き、情報管理を徹底させた。(引用ここまで)
産経 天安門車炎上 毛沢東の肖像画前に立ち上る黒煙 周囲は厳重警戒 10月28日(月)21時0分配信
産経 天安門車炎上 毛沢東の肖像画前に立ち上る黒煙 周囲は厳重警戒 10月28日(月)21時0分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131028-00000562-san-cn
1976年と89年の2度にわたり、民主化要求運動が起きた天安門広場とその周辺は、中国当局にとって政治的に最も敏感な場所の一つといえる。常に制服・私服警官たちが観光客らに目を光らせている。(引用ここまで)
朝日 天安門、旗振って突っ込む? 党の「聖地」に衝撃 2013年10月29日05時30分http://www.asahi.com/articles/TKY201310290003.html
事故後、現場付近の歩道は封鎖され、天安門広場への立ち入りも禁止された。現場に向かった記者が立ち入り禁止区域の外側からカメラを構えると、武装警察官が「撮るな」「カメラをカバンにしまえ」と怒鳴りながら駆け寄ってきた。(引用ここまで)
テレビ朝日系(ANN) 天安門前に車突入し炎上、5人死亡38人けが 10月29日(火)5時51分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20131029-00000002-ann-int
北京の天安門の近くに車が突っ込み、日本人を含む43人が死傷したことについて、中国のメディアは、「事件」という言葉を使って報道していますが、当局は情報統制を強め、背景は不明のままです。北京の日本大使館によりますと、事件に巻き込まれた30代の日本人の男性は、命に別状はないものの口の中をけがしていて、詳しい経緯を話せない状況だということです。28日夜、国営テレビは、「事件」という言葉を使い、車が天安門前の歩行者専用道路に突っ込み、5人が死亡し、38人がけがをしたなどと伝えました。しかし、現場の映像は一切放送せず、国営通信社の原稿をそのまま引用していて、車に乗っていた人物や背景については一切伝えていません。また、インターネットにアップされた発生当時の車が炎上している写真も次々と削除するなど、情報統制を強めています。(引用ここまで)
次は、「特定」「秘密」「保護法」に関する社説です。「知る権利」について、各紙がどのように位置づけているか、いくつかを拾ってみました。愛国者の邪論は、安倍自公政権が「特定」「秘密」「保護」法を提出する背景に、現代日本のマスコミの報道の、アンフェアー報道、すなわち「特定」の反政府運動を国民に隠していることに、その一因があるように思っています。日本の政治風土として「差別」と「偏見」による「政治風評被害」を醸成しておいて、悪法、憲法形骸化を推進してきたのです。
こうしたマスコミのアンフェアーは安倍自公政権の発想と政策の断行と機を一にしていないでしょうか。福島の大集会を黙殺した各紙の日本語は、そのまま自分のところに跳ね返ってくるのです。このことを、再度検証してみます。
信濃毎日 秘密保護法案/市民生活にも関わる 2013/10/27 10:
情報は国民の財産であり、知る権利は憲法が保障するものだ。基本的な権利をないがしろにする法案を認めることはできない。(引用ここまで)
毎日新聞/秘密保護法案/国会は危険な本質見よ2013/10/26 4:00
http://mainichi.jp/opinion/news/20131026k0000m070141000c.html
安全保障上、重要な情報を一定期間、機密として扱うことに反対はしない。問題は、特定秘密として指定された機密が、将来的に国民に公開される仕組みが、法案では担保されていないことだ。…国の情報は国民に帰属するという民主主義国家の基本理念が法案には根本的に欠けているのだ。(引用ここまで)
産經新聞 秘密保護法案/報道の自由踏まえ成立を /2013/10/22 6:00
http://sankei.jp.msn.com/column/topicslist/../../politics/news/131022/plc13102203240001-n1.htm
「取材・報道の自由」が確保され、国民に必要な情報が提供されることが民主主義をはぐくみ、「強い日本」をつくる。その重要性を政府・与野党は肝に銘じ、国会では、運用面も含め、建設的な議論を進めてもらいたい。(引用ここまで)
読売新聞 秘密保護法案/国会はどう機密を共有するか /2013/10/24 2:00
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20131023-OYT1T01308.htm
国民の「知る権利」を守りつつ、国の安全保障に関わる機密を保全する仕組みを構築することが肝要である。(引用ここまで)
北海道 民主主義を危うくする/特定秘密保護法案 /2013/10/25 10:00
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/500033.html
国の情報は国民の共有財産であり、それを基に主権者である国民は政策の是非を判断する。それが時の政権によって恣意(しい)的に隠されてしまえば民主主義は機能しなくなる。知る権利は、憲法が保障する基本的人権の一つである表現の自由に基づく。治安維持法などで言論が弾圧され、日本が悲惨な戦争に突き進んだ歴史への深い反省から導かれたものだ。それをないがしろにし、国民主権や基本的人権の尊重という憲法の基本原則を脅かす悪法の制定は、断じて許してはならない。(引用ここまで)
中日/東京新聞 「戦前を取り戻す」のか/特定秘密保護法案 2013/10/23 8:00
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013102302000123.html
根本的な問題は、官僚の情報支配が進むだけで、国民の自由や人権を損なう危うさにある。民主主義にとって大事なのは、自由な情報だ。それが遠のく。公安警察や情報保全隊などが、国民の思想や行動に広く目を光らせる。国民主権原理も、民主主義原理も働かない。まるで「戦前を取り戻す」ような発想がのぞいている。(引用ここまで)
朝日 特定秘密保護/この法案に反対する 2013/10/26 4:00
http://www.asahi.com/paper/editorial.html#Edit1?
2007年には陸上自衛隊の情報保全隊が、自衛隊のイラク派遣に反対する市民らの情報を集めていたことが明らかになった。こうした個人の情報が、知らぬ間に特定秘密にされてしまう可能性だってある。いったん特定秘密に指定されてしまえば、将来にわたって公開される保証がないことも大きな問題だ。(引用ここまで)
どうだったでしょうか。個々の報道を視ると、バラバラというか、それぞれのように見られますが、一覧してみると、一貫していることが判るのではないでしょうか。中国天安門車炎上テロ事件とボストンマラソン爆破テロ事件、9,11テロなどに対する報道を比べてみると、日本のマスコミの立ち居地は一貫しています。日米軍事同盟容認論・日米軍事同盟繁栄神話論にもとづく報道です。反共の防波堤論にもとづいて、防波堤から、ソ連・中国・北朝鮮・アジアと世界を眺めているのです。そこには本当のところで憲法の防波堤の上からものを見るという点で大きな弱点を内包しているのです。
別の言葉で言えば、日米軍事同盟のベンチから報道しているのです。憲法のベンチから報道することは極めて不十分な映像しか、国民に提供していないのです。アンフェアーそのものです。ジャッジが狂ってしまうのは当然です。ミスジャッジの連続です。
以上のような思想と視点が、毎日毎日、新聞とテレビで、雑誌で、国民に垂れ流されているのです。それに対する国民の運動もあります。そのベクトルの「合力」として、現在の政治があるのです。ということは、事実を公平に伝えるマスコミ・メディアが構築されたら、その「合力」はどのようなものになるでしょうか。
「下部構造」内の矛盾を変革していくためには、このような「上部構造」内の変革がなさればければなりません。そうしてはじめて「上部構造」と「下部構造」の矛盾がアウフヘーベンされていくのだと思います。その最大のポイントは国民の運動です。国民の声です。
このような違法な報道をするマスコミの報道指針は、どこかで、その「マニュアル」があるはずです。例えば、マスコミ界に救う政治家や経済界や有名人の息子や娘たちを雇っている「コネムラ」的思考回路もそうかもしれません。「ムラ」を同じ思考回路の人間でガードしているのです。擬似民主主義、偽装民主主義の一端です。今回の「みのもんた氏騒動」は、その一端、氷山の一角だったように思います。
政治家と財界人と皇室の「ムラ」社会は、すでに明らかにされていますが、マスコミ界の人事鳥瞰図を暴けば、現代日本の「上部構造」の腐敗ぶりは、いっそう明らかになるのではないかと思っていますが、資料が不足しています。憶測です。しかし、しかし、です。ここにメスを入れる内部告発や国民的運動を求めていきたと思います。国民の人権と民主主義のためです。