朝日の世論調査でも安倍政権の行きづまりは一目瞭然!
しかし、世論調査の中身は?
アベノミクス・年金・沖縄・原発・野党共闘・社会保障・教育など不問!
朝日新聞世論調査―質問と回答〈11月19、20日実施〉 2016年11月22日03時50分
http://www.asahi.com/articles/ASJCP73KDJCPUZPS001.html
〈調査方法〉19、20の両日、コンピューターで無作為に作成した固定電話と携帯電話の番号に調査員が電話をかけるRDD方式で、全国の有権者を対象に調査した(固定は福島県の一部を除く)。固定は、有権者がいる世帯と判明した番号は1945件、有効回答971人。回答率50%。携帯は、有権者につながった番号は2107件、有効回答1002人。回答率48%。(数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は、10月15、16日の調査結果)
愛国者の邪論の検証・安倍内閣を計る「ものさし」
安倍内閣支持 51
安倍総裁任期延長賛成 34
安倍内閣積極的支持 23
安倍内閣消極的支持 28
安倍自公政権政党派 39
政権亜流支持派政党 42
安倍内閣不支持 25
安倍内閣打倒派政党 12
安倍総裁任期延長反対 47
内閣支持不支持表明なし25
無党派 46
◆貿易など経済の自由化を進めるTPP、環太平洋経済連携協定についてうかがいます。日本にとってTPPは、よいことだと思いますか。よくないことだと思いますか。
よいことだ 39
よくないことだ 23
不明 39
◆TPPをいま開かれている臨時国会で承認することに賛成ですか。反対ですか。
賛成 36
反対 35
不明 29
愛国者の邪論 「経済の自由化を進める」というコピーが曲者です。TPPについて、ほとんど知らなくても、この言葉を聴いて「良いことだ」と答える可能性は十分です。sかし、「不明」39、29は何を物語っているか!一目瞭然です。秘密交渉をしていたことで、中身の利点・問題点は全く公開されていません。ニュースで暴くこともしません!ワイドショーを視れば一目瞭然です。安倍内閣支持率と比べても、この数字は問題です。安倍内閣支持率のデタラメさが浮き彫りになります。情報伝達手段のテレビ・新聞が、問題点を系統的に報道していれば、このような世論調査結果は出て来ないでしょう。そして、安倍政権としても、強行採決はできないはずです。「丁寧な説明」が出来ていないことが示されているからです。しかし、安倍内閣は採決を強行するつもりです。これだけ見ても、安倍内閣が行き詰まっていることが浮き彫りになります。
もはや自由人権民主主義法の支配の価値観に基づく政権運営はうそ八百だとわかります。「経済の自由化」『貿易の自由化』を標ぼうしているのに、国会運営は「自由と民主主義」を否定するのです。自由民主党にとって「自由」とは身勝手ということを意味する代名詞・枕詞です。
質問項目に、強行採決の是非・TPP交渉を担当した甘利元大臣説明責任問題を質問しないのは何故でしょうか!?
◆昨年成立した安全保障関連法により、海外に派遣された自衛隊は、「駆けつけ警護」という任務を行うことが可能になりました。「駆けつけ警護」についてどの程度知っていますか。(択一)
よく知っている 5
ある程度知っている 33
あまり知らない 43
まったく知らない 18
不明 1
愛国者の邪論 「知らない」「不明」62%!驚くべきです!「平和安全保障法制」=戦争法の根幹にかかわる問題です。「違憲」という評価があったにもかかわらず、採決を強行し、「丁寧な説明をしていく!」「国民の理解を得る!」などと言っていたにもかかわらず、この国民の認知度そのものが、安倍政権の政策破たんを浮き彫りにしています。国民を騙して採決を強行し、既成事実化していくのです。「昨年成立した安全保障関連法により」という言葉そのものが、違憲性をはく奪しているのです。合法化してしまっている!この手口は、戦後一貫しています。国民など「ちょろいものだ」ということでしょう。
◆「駆けつけ警護」とは、国連の平和維持活動で海外に派遣された自衛隊が、他の国の兵士や民間人が武装勢力に襲われた場合、武器を持って助けに行くという任務です。自衛隊が「駆けつけ警護」を行うことに賛成ですか。反対ですか。
賛成37
反対49
不明14
愛国者の邪論 ここでも「既成事実化」が謀られています。PKO5原則など、全く想定外です。思考回路にPKO5原則はありません。そもそも「他の国の兵士や民間人が武装勢力に襲われた場合」を想定することそのものが、PKO5原則違反です。しかも、このPKO5原則は憲法9条の枠内にあることを正当化するために設けられた、言わば「憲法9条形骸化に対する歯止め」として、強行的に設置された装置です。政府が設定したのです。これを破棄する手口は、自衛隊の出動を明記した旧三要件を否定して新三要件を決定した手口と同じです。自分がつくった土俵を、自分が勝手に変更して大きな土俵をつくってしまう!そんな身勝手が許されるのであれば、何でもアリということになります。このようなメチャクチャ!無秩序が、日本社会にどのような影響を与えているか!検証する必要があります。愛国者の邪論は、日本社会の無秩序化・無責任化は安倍政権の身勝手な言動に大きな原因があると思っています。
しかし、それにしても、約半数の国民が安倍内閣の無法暴走を認めていない!報道の仕方が変われば、圧倒的多数が「懸け付け警護」を否定することになる!ということです。懸け付け警護の憲法違反行為を国民的規模で宣伝していくことでしょう!自衛隊員を殺し、殺される任務につかせるのことはできません!
◆安倍政権は今月、南スーダンに派遣される自衛隊の部隊に、「駆けつけ警護」の任務を与えました。現地では、政府軍と反政府勢力の間で衝突が起きています。南スーダンに派遣される自衛隊に「駆けつけ警護」の任務を与えたことに賛成ですか。反対ですか。
賛成28
反対56
不明16
愛国者の邪論 ここでも、安倍内閣支持と自公政党支持を大きく下回る結果が出ています。このような事実があるにもかかわらず、安倍内閣を支持する国民は過半数に達しているのです。安倍内閣不支持より多い「反対」の声!この点を真摯に分析する必要があります。安倍内閣に代わる政権づくりを失敗させないためにも、早急に行うべきです。国民に提起するやり方によっては劇的な展開が創り出されるはずです。急ぐべきです。自衛隊員の命と人生がかかっています!
◆アメリカの大統領選挙についてうかがいます。大統領選挙は、共和党のトランプさんが、民主党のクリントンさんを破って、次の大統領になることが決まりました。トランプさんが勝ったことは、よかったと思いますか。よくなかったと思いますか。
よかった 20
よくなかった 44
不明 36
愛国者の邪論 「選挙期間中」だけでなく、民主・共和党代表選挙中から、サンダース氏を含めて、日本のテレビが何を、どのように報道してきたか!一目瞭然です。クリント氏応援報道だったのではないでしょうか?安倍首相に至っては、クリントン氏と会談していたし、今回のペルー会議に参加するにあたって、クリントン氏の勝利を前提として、クリントン氏と対談するつもりでした。このような諸事実を隠ぺいして、今度はトランプ氏と会談する!これを身勝手と評価しないのでしょうか!そのようなことを隠ぺいした世論調査と言わなければなりません!
◆トランプさんがアメリカの大統領になることで、世界はよい方向に向かうと思いますか。悪い方向に向かうと思いますか。それとも、変わらないと思いますか。
よい方向に向かう 9
悪い方向に向かう 26
変わらない 40
不明 25
◆トランプさんがアメリカの大統領になることで、日米関係はよい方向に向かうと思いますか。悪い方向に向かうと思いますか。それとも、変わらないと思いますか。
よい方向に向かう 9
悪い方向に向かう 22
変わらない 49
不明 20
愛国者の邪論 トランプさん勝利は「よくなかった」44というのであれば、「悪い方向に向かう」も同じかな?と思ったら、「世界」「日米関係」でも、その半分しかありません!逆に「変わらない」が約半数も!しかも「不明」は25・20と出ました!如何に日本の情報伝達手段のテレビ・新聞がデタラメか!浮き彫りです。過激なトランプ氏の過激な限度、そのうち日本に関する無理難題な発言は、日米軍事同盟深化派を戦慄させました。しかも、トランプ氏の言動に対する挑発性・多民族蔑視・人権否定発言を容認すれば、日米同盟の関係にヒビが入ってしまうという危機感が浮き彫りになってきました。集団的自衛権行使と憲法改悪派の安倍派にしてみれば、トランプ氏は「脅威」でした。何としても阻止しなければならないと思うのは当然です。しかし結果は真逆です。そんな危機感と脅威感情に対して、クリントン擁護の立場でテレビは煽動していました。しかし、トランプ氏は当選して大統領になっても「変わらない」が過半数です。これは安倍政権にとってみれば失敗です。だからこそ、なりふり構わぬパフォーマンスに打ってでたのです。以下ご覧ください。
◆安倍首相は18日、アメリカでトランプさんと会談しました。安倍首相がトランプさんと会談したことを評価しますか。評価しませんか。
評価する 72
評価しない 16
不明 12
愛国者の邪論 この数値は驚きというか、これも安倍応援団のテレビを使った作戦勝ちだなということです。しかし、これは一時しのぎにすぎません。場当たり、その場しのぎのパフォーマンスです。その理由は、
一つは、トランプ政権反対の国民世論と敵対してしまったかもしれない私的訪問だったからです。
二つは、国際社会のトランプ懸念世論と矛盾してしまう可能性があるということです。
三つは、「日米同盟の絆」強化は、沖縄の民意を否定することになるということです。
四つは、トランプ氏の要求を呑めば、無理難題に屈服したことになる!
五つは、この世論調査結果のように浮かれてはいられない!ということです・
何故か!トランプ氏の要求を否定できれば、日本国民は留飲が下がることになる!しかし、トランプ氏が在日米軍撤退で脅してくることは確実です。撤退が実現してしまえば、対中朝脅威に対抗できなくなる、それでは安倍政権は何をやっているのだ!ということになる!安倍政権が煽ってきた対中朝脅威論の破たんが浮き彫りになる!トランプ氏と一緒に日米同盟の絆を深める方向に行くのも地獄!トランプ氏と決別するのも地獄!といことが、いっそう浮き彫りになっていくことになったのです。したがって憲法平和主義を否定する安倍政権は、完全に行き詰まってしまった!ということです。その最大の事実は何か!TPPと言えます。
安倍政権応援団のテレビが、盛んに安倍首相応援のドラマをつくっていますが、場当たりその場しのぎのデタラメ政治は、一時的です。それは、この間の世論調査結果と安倍政治を視れば明らかです。今や安倍政権は崩壊に向かって一歩一歩歩いているのです。問題は、情報伝達手段のテレビ・新聞が何を報道するか!安倍政権打倒派の野党が何を国民に提起するのか!主権者国民はどのように動くか!そこにかかっているように思います。