今年最初の町から外へ出ての観察でした。
伊豆大島ジオパーク巡りです。
昨日(15日)は午前中低気圧の接近で、
やきもきしましたが、当日は上天気。
海も荒れてなく、なんと幸運なことか?
熱海からのジェット船も、
島内を案内してくださる人にも
予約をお願いしてましたので、
計画が実行できて、1日フルに活動出来ました。
数回植物の観察に訪れたYさんが、ぜひ見てもらいたいといわれた、
特別天然記念物の「オオシマザクラ」を見学する前の移動中に、
道路の側面に発見
イズノシマダイモンジソウ
ダイモンジソウの変種で、千葉県と伊豆七島に。
葉と茎に腺毛あり。晩秋の花が残っていてラッキー
雰囲気ありますね。
この奥に以前保育園があったようです。
樹齢800年と言われている 、オオシマザクラ(サクラッ株)
上のほうに横たわっています。
桜株の生えている周囲の地質、460年前の溶岩流の隙間から
生えているので、もっと古いとされたようだ。
このような場所を「キプカ」というようです。
3月下旬から4月初めには、今年もきれいな花を咲かせたようです。
右下にオオシマカンスゲやウラシマソウが群生。
帰りの船が決まっているので、そうゆっくりもしていられず
近くで地層に手を触れられる場所、大島温泉ホテルの駐車場に移動
白い火山灰は神津島が噴火(838年)した時の産物のようです。
1986年に500年ぶりの大きな噴火があり、11もの噴火口が出来た。
1万人もの全島避難があり、本土からも暗くなると、
赤々と噴煙が上がっていたのを思い出しました。
大島は島自体が活火山で、今の形が出来たのは2万年前で、
100年から150年の間隔で、大きな噴火があるという
火山とともに生活している。
三原山の山腹の遊歩道を、歩いてみました。
フデリンドウ
コケリンドウ
アツバスミレ
カルデラの溶岩流が流れて、植物を飲み込んでも
2年もすると、荒れ地にハチジョウイタドリが生え
周りにススキやほかの植物が繁茂してくる。
オオバヤシャブシ、ニオイウツギ、
ハチジョウキブシ、ハチジョウイヌツゲが、
多く見られました。
ナースプラントというのでしょうか?
オオバヤシャブシ
ニオイウツギ(ハコネウツギの変種)
草原でお昼頂きました。
島寿司です!
シマタヌキラン
再び車で移動
1777年の噴火で溶岩流に覆われていたところが
オオバヤシャブシやハチジョウイヌツゲや
ニオイウツギの低木帯に変化した。
皆が驚きの声を上げた溶岩樹型
高温の溶岩が樹木を取り込んで
冷え固まった時に、燃えた木の幹の跡が残って
洞窟状になったもの。
今回の大目玉。地層の大切断面に移動
道路工事中に発見された
1万5000年以上前から、100年~200年ごとに繰り返された
大噴火の歴史を見ることが出来ました。
おまけに赤禿(あかっぱげ)という場所に移動
タイトゴメとラセイタソウ
3400年前の水蒸気爆発でできた側火山で、
赤いスコリアが厚く積もった場所だそうです。
ここからの夕日がおすすめのようです
オオシマハイネズが、崖の上から垂れ下がっていました。
イソギク、ワダン、マルバシャリンバイ、トベラ等
海岸の植物を見ました。
ここでガイドさんから明日葉のお茶と牛乳せんべい、
塩飴をごちそうになりました。
再び訪ねる機会があれば、三原山の火口めぐりと
サクユリ、オオシマザクラの咲く時期に。
地層大切断面、こうやって違う角度で何枚も載せると圧巻ですね。
四季折々に景色が変わる伊豆大島です。
是非また皆様で歩きにいらしてください。
心からお待ちいたしております!