八月三十日。
この日は東京近郊の自然公園で、Vシネのエキストラに出ていました。
タイトルは「お、いなり!」と云う、お稲荷様の鳥居にバイクをぶつけた男が、だんだんと油揚げに変身していく…と云った、まぁしょうもない作品でした。
男が夢のなかでキツネの行列に出会(くわ)してうなされるシーンがあって、わたしはその行列のなかの一匹に出たんです。
真っ昼間の炎天下に浴衣を着て、手拭いで頬かむりをして、 . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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