迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

「偲姿―オモカゲ―」3

2010-01-20 01:31:12 | 戯作
八月三十一日。 朝八時に西新宿の現地へ赴いてみると、大型トラックの後ろにマイクロバスが停まっていて、なかから杏子さんが出てくるなり、「あ、こっちこっち」と手招きするのでそちらへ走って行くと、「さ、早く」とわたしの腕を掴んで、引きずり込むようにしてバスに乗せました。 バスは直ぐに走り出したので、どうやらわたし待ちだったようです。 バスには劇団員と思しき男女が数人乗っていて、みんな既に居眠りをし . . . 本文を読む
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