百夜待てども……。

おそらくは初めから暫定的だったのかもしれないが、本来ならば今日が第二次“お手上げ宣言”の期限日。

東京都に関しては、日々發表される感染者數が減少傾向に演出されてゐるが、病床が逼迫して新規感染者が入院出来ずに死亡すると云ふ、事實上の“醫療崩壊”は相変はらずだ。

この矛盾、必ずやカラクリがあるものと覺ゆ。

おそらくは延長戰の二月も、このままの状况が續くのではないか。

基本的な感染防止策を踏まへた上でと云ひながら、不急でも有要ならば外出する私も、その延長戰に手を貸してゐるクチかもしれない。

だが、「我こそ正義！」な“○○警察”に見るごとく、「自粛」と「萎縮」の混同にだけは陥るまいと、用心してゐるつもりだ。

なぜならば、他人にもっともらしい正義を振りかざす者こそが、實は浮世で一番の惡人だからだ。

地元の道端で、仕事中の男性がおそらくは取引先にだらう、携帯電話で「コロナが明けたら、飲みに行きませう」と話してゐた。

「コロナが明けたら」──

明けぬ夜はないと云ふ。

さうだな、

明けたら私は──