広尾に新装成った山種美術館で開催中の、「江戸絵画への視線-岩佐又兵衛《官女観菊図》重要文化財指定記念-」展を見ました。
冷泉為恭の作品も出展されているとのことで、それを目当てに出掛けたのですが-「武者図」、松以外に背景を描かず、白無地のままとしたことで、色彩の明確な武者像がさらに際立っていました-、それ以上に興味深く見たのが、作者不詳の「輪踊り図」。
風俗画屏風の一部を切り取って表装し直したものと推定されているこの作品、鼓を打ち、歌を歌う三人の男を、若い男女が楽しそうな表情で丸く囲って踊っている様子は、いかにも江戸前期の作らしく、戦乱の世が過ぎて平和が訪れたことへの庶民の喜びやエネルギーに満ち溢れていて、「いつの時代も、みんな戦争は嫌いなのだ…」ということを思わずにはいられませんでした。
そうです、戦争で最も犠牲になるのは、いつの時代も罪の無い民衆たち。
「輪踊り図」には、そういう思いも込められているように感じました。
冷泉為恭の作品も出展されているとのことで、それを目当てに出掛けたのですが-「武者図」、松以外に背景を描かず、白無地のままとしたことで、色彩の明確な武者像がさらに際立っていました-、それ以上に興味深く見たのが、作者不詳の「輪踊り図」。
風俗画屏風の一部を切り取って表装し直したものと推定されているこの作品、鼓を打ち、歌を歌う三人の男を、若い男女が楽しそうな表情で丸く囲って踊っている様子は、いかにも江戸前期の作らしく、戦乱の世が過ぎて平和が訪れたことへの庶民の喜びやエネルギーに満ち溢れていて、「いつの時代も、みんな戦争は嫌いなのだ…」ということを思わずにはいられませんでした。
そうです、戦争で最も犠牲になるのは、いつの時代も罪の無い民衆たち。
「輪踊り図」には、そういう思いも込められているように感じました。