迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

あしとみちとはすすむためにある。

2012-01-16 18:12:52 | 浮世見聞記
生きるために 学ぶ 学ぶために 生きる 寄り道? 廻り道? そんなもの ありはしない こんがらがった糸を ゆっくり 落ち着いて 解きほぐしてごらん ほら 一本の直線に なっただらう。 曲がりくねった峠道を 焦らず 落ち着いて 越えて行けば ごらん あそこに 里が 見えてきた あそこで 一息ついて行かうよ。 . . . 本文を読む
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のこらぬうつくしさ。

2012-01-14 19:22:14 | 浮世見聞記
“夢のやうな生活とは、およそ自分の身の丈には合っていない生活を云ふ”- 真実だね。 朝起きた途端に忘れてしまふ、 ああ云ふ夢が、 自分は好き。 . . . 本文を読む
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すめばみやこ、とかではなく。

2012-01-13 19:01:05 | 浮世見聞記
愛に恵まれる生き方、ですか? はあ。 ムズカシイ質問ですねぇ。 うーん…。 何でもいいから一言で、なんて簡単におっしゃいますけど…。 私が思うに、 まずは、 自分の住む町を愛すること、 ですかね。 . . . 本文を読む
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すべてしばい。

2012-01-12 18:59:17 | 浮世見聞記
窓の数だけある 人間劇 素顔と云ふ仮面をつけて まずは微笑みながら 見つめ合う。 その深紅の唇 染めたは なぜ? . . . 本文を読む
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しゃうあるもの。

2012-01-11 17:32:15 | 浮世見聞記
通りすがりに見付けた、この花。 陶器かゴムの作り物かと思って花びらに触れたら、 本物の植物だったのじゃよ。 . . . 本文を読む
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しりぞくみちはない。

2012-01-10 22:34:22 | 浮世見聞記
夜道も慣れれば 闇となる でも大丈夫 アイツはここに いやしない すべては 唇が為せる 幻なのだから 幻に 足はないだらう? だから 自分の足で この足で 進んでやらう 自分の足だ どこへ進もうと 自分の 自分を信じる 心のままだ それが 自分の 力だ . . . 本文を読む
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くうはくはゆとりにあらず。

2012-01-09 23:40:26 | 浮世見聞記
昨年に神保町で見つけて、あっと思って購入したピエール・ロチ著「お菊さん」(野上豊一郎訳)を、本日やっと読了。 明治18年の“ナガサキ”でひと夏を過ごしたフランス海軍将校と、期間限定のいわゆる「現地妻」“マダム・クリザンテエム”-お菊さんの、およそ読み物らしくない、かなり淡々とした物語。 主人公はロチ本人で、ニッポンとニッポン人を、かなり“上から目線”で描いているのが特徴。 読み始めた時は「 . . . 本文を読む
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おぼえてなんかないよ。

2012-01-07 21:44:20 | 浮世見聞記
三遊亭小圓朝さんの噺を聴きたくて、かなり久しぶりに、お江戸両国亭へ。 演題は「天狗裁き」。 夢。 ゆめ。 そうだねえ、 どんなユメだったかなぁ…。 人間が最も忘れやすく、最も失いやすいのが、「笑う」ということ。 それは生きていく上で、 最も必要なもの、 の、 はず。 天の岩戸に籠もっては、 面白きことをも、 知らずに過ごす。 戒むべし。 戒むべ . . . 本文を読む
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みやこどり。

2012-01-06 17:18:43 | 浮世見聞記
生きた姿で逢えたなら まずはあのやうに 髪を撫でてあげたかったに 違ひない。 . . . 本文を読む
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くちぐるま。

2012-01-05 21:02:13 | 浮世見聞記
迷ったら、 決して、 進んではならぬ。 立ち止まり続けるのだ。 ほうら、 聞こえるだらう。 何かを研ぐ音。 何かが滴り落ちる音…。 . . . 本文を読む
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そめいろのやま。

2012-01-04 18:10:53 | 浮世見聞記
何事も、 おのれの為せる腕(わざ)に非ず。 すべては、 天運に帰する処なり。 三日月に歪む深紅の唇、 紫の長い爪が、 冷たく、 撫でる。 . . . 本文を読む
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うすやみ。

2012-01-03 18:26:25 | 浮世見聞記
あなたの瞳(め)に生気がないのは、 あなたはいま、 飾り物にさせられているから。 さぁ、 “こちらへおいで” 紫色の、 長くて、 冷たい爪が、 わたしの差し出す右手に、 そっと、 触れる。 . . . 本文を読む
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うやまふ。

2012-01-02 19:27:36 | 浮世見聞記
今日(こんにち)在る感謝を、 祖父母に、 捧ぐ。 . . . 本文を読む
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あらたまの。

2012-01-01 09:10:20 | 浮世見聞記
霞を払った先に、 必ず存在する、 “事実”。 それを呑み込んだ時、 眼前はひらく。 道は、 自身の目と足で、 歩かねばならぬ。 他人(ひと)に委ねてはならぬ。 どこへ行くか、 わからぬ。 尽きせぬ宿こそ めでたけれ。 平成二十四年 正月 . . . 本文を読む
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