近所のスーパーマーケットへ、お米を買ふ目的で出かける。
いまや精米5kgが税込み4000圓薹が當り前となり、官の備蓄米放出も焼け石に水と云はれ、まったくバカにしてゐると惡意の四面楚歌。
いちおうレンチンのパック御飯はある程度“備蓄”してあるが、精米5kgにするか、さらにレンチンにするか、行って見てから決めやうとはっきりしない氣分で店内に入り、両方の賣場を覗く。
それでも心が定まらず、さらに往復してゐるうちにレンチンのはうで、かなり高齢の男性が、三パック入りの袋をいくつもカゴに放り込んでゐた。
あんなに買ひ占めて生きてゐるうちに食べきれるのかしら……、と呆れて眺めてゐるうち、あの數の合計金額を考へたら、精米5kg4000圓臺を買ふのとさほど違ひはないやうに思へて、けっきょく5kgで税込¥3974を抱へてレジに並ぶ。
これが正しい判斷だったかどうかはわからないが、はっきりしない氣分だけは晴れる。
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どうも誰かの思惑にまんまと乗せられた氣がしなくもないが、これからさらにどう転がっていくのか、さういふ自分も含めて注視は必要だと、改めて痛感する。