富士山がユネスコ(国連教育科学文化機構)の諮問機関からの勧告を受け、世界文化遺産に登録されることになった。まったくご同慶の至りである。ただ残念なのは、同じ推薦対象になっていた三保の松原が除外だれたことだ。三保の松原は羽衣伝説で知られており、万葉の昔から霊峰富士を眺める絶好のスポットとして名高い。地元としては富士山とセットで登録されるのを期待していた。
三保の松原が除外されたのは、富士山から50㌔とから離れており、海岸に防波堤などもあって審美的観点から好ましくない、という理由かららしい。三保の松原の海岸は1960年代から安倍川上流の砂防ダムや護岸提の建設の影響で砂の供給がストップし、海岸の浸食が始まった。僕もJICA(国際協力財団)の研修のお手伝いで、10数年前、現地を訪れたことがあるが、浸食防止の工事が行われており、工事をストップすると近い将来、砂浜は消滅してしまうと聞いた。それに羽衣伝説の松にも枯死するものも出てきていた。
数年前、町会の老人会の旅行で三保の松原を再訪したが、昔ながらの松原の美観は保たれおりほっとした。しかし海岸浸食防止の工事が行われており気になった。しかし、この工事をしなければ、海岸が消滅してしまうとなれば仕方がないのかもしれない。沼津の千本松原もそうだ。戦前のあの美しい砂浜を知っている者にとっては、コンクリートで固めた防波を見てがっかりする。
都市周辺の災害防止のために砂防ダムの必要なことは、神戸の六甲ダムの例でもよく解かっている。しかし、安倍川の場合はどうだったのだろうか。自然破壊のツケが三保の松原の防波堤建設となり、さらに、これが世界文化遺産指定除外の理由となった。難しい問題である。
三保の松原が除外されたのは、富士山から50㌔とから離れており、海岸に防波堤などもあって審美的観点から好ましくない、という理由かららしい。三保の松原の海岸は1960年代から安倍川上流の砂防ダムや護岸提の建設の影響で砂の供給がストップし、海岸の浸食が始まった。僕もJICA(国際協力財団)の研修のお手伝いで、10数年前、現地を訪れたことがあるが、浸食防止の工事が行われており、工事をストップすると近い将来、砂浜は消滅してしまうと聞いた。それに羽衣伝説の松にも枯死するものも出てきていた。
数年前、町会の老人会の旅行で三保の松原を再訪したが、昔ながらの松原の美観は保たれおりほっとした。しかし海岸浸食防止の工事が行われており気になった。しかし、この工事をしなければ、海岸が消滅してしまうとなれば仕方がないのかもしれない。沼津の千本松原もそうだ。戦前のあの美しい砂浜を知っている者にとっては、コンクリートで固めた防波を見てがっかりする。
都市周辺の災害防止のために砂防ダムの必要なことは、神戸の六甲ダムの例でもよく解かっている。しかし、安倍川の場合はどうだったのだろうか。自然破壊のツケが三保の松原の防波堤建設となり、さらに、これが世界文化遺産指定除外の理由となった。難しい問題である。