「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

            東京の古刹の御忌会と施餓鬼会

2013-05-26 07:43:54 | Weblog

昨日、菩提寺の源空寺(浄土宗)の御忌会(ぎょぎえ),施餓鬼会(せがきえ)に久しぶりに老妻と一緒に参加した。東京浅草の川時代からの古刹で、檀家はほとんど三代以上続く江戸っ子である。墓地には著名な地理学者、伊能忠敬とその師、高橋至時の墓が並んでおり、隣には芝居でも有名な幡髄院長兵衛の墓もある。

広い本堂にはおよそ150人もの檀家が集まって、昼食のおときを共に食べた後、有り難いお説教を聞いた。法要には近くのお寺さんから応援もあって15人の僧侶が参集、ともにお念仏を唱えた。御忌会は浄土宗の宗祖、法然上人が80歳でお亡くなりになった記念日で、明治時代までは1月に行なわれていたが、今は大体季節の良い4,5月である。施餓鬼会は、宗派、お寺によって違うが旧盆の前が多いらしいが、源空j寺では御忌会と同じ日に行われる。

年に三回、春秋のお彼岸とお盆にしか墓参しない”仏教徒”だが、たまにこうした法要に参加するのもよい事だ。昨日のお説教の題目は「邂逅」であった。この世に生を受けて、いろいろの巡りあいがあり、法然上人よりも長寿で生きられているのは、やはり「邂逅」による有り難さである。毎日お念仏を唱えて感謝しようという趣旨だった。昔はお説教など馬鹿にしていたものだが、次第に解るようになってきたようだ。長寿のお蔭であろう。