「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           おばあちゃんだけの老人会旅行

2013-05-10 05:31:16 | Weblog
老妻が今日から1泊2日の予定で地域の老人会主催のバス旅行で福島に出かけた。朝7時半、近くの集合場所まで送って行ったが、男性の参加者、おじいさんは一人もいない。21人の参加者はすべておばあさんだけである。

老妻は先月も僕と一緒に福島に旅行しており、最初は遠慮したのだが、老人会のお稽古仲間の強い誘いがあって参加することになった。1泊2泊の旅行の費用は往復のバス代込みで21,500円、個人で行くよりは安い。老人会会員以外の参加は23,000円だから、行政側からの若干の補助があるみたいだ。

今、全国的な傾向として老人会組織が曲り角にきているらしい。高齢化が進んで老人の数が増えているのに、会員が減ってきている。その原因は60代の、いわゆる団塊の世代が老人会に入らないからだ。”老人”という言葉に抵抗があることと、この世代の特徴である個人主義によるものらしい。地域との連帯感がなく、個人で活動したいという考え方によるものらしい。それに同じ老人といっても60代と80代、90代とでは親子ほど年齢も違い、考え方も異なる。

わが地域の老人会も会長の男性は85歳、副会長の女性は92歳。副会長は元気に旅行にも参加し、旅行先のホテルでみんなと一緒に踊りを披露するらしいが、会長は男性の参加者がないので不参加である。おばあちゃんたちは、日頃老人会のお稽古や催し事を通じてお仲間がいるが、おじいさんたちにはそれがない。平均寿命が8歳も違うのは、こんなことにも原因しているのかもしれない。可哀想なおじいさんたちだ。