「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      アフリカが近くなった!「少年ケニア」の時代から隔世

2013-05-30 05:44:24 | Weblog
日本政府の呼びかけによる「アフリカ開発会議」(TCAD)も今年で5回目を迎え定着した感じだ。6月1日日から横浜で開催されるが、これに関連した「アフリカン.フェアー」(5月30日ー6月2日)などの催しが横浜を中心に首都圏各地で目白押しに開かれている。折から大相撲でエジプト出身の大砂嵐が来場所十両昇進が決まるなど、随分とアフリカも近くなったものだ。

もう半世紀以上になるが1960年(昭和35年)は”アフリカの年”と呼ばれた。この年、一挙にナイジェリア、チャド、ザイール、ダオメ(現在のベナン)など17か国が一挙に独立した。当時新聞社の駆け出し記者だった僕は、新独立国の資料探しに奔走したが、日本語によるものはほとんどなかった。

当時アフリカといえば、日本では未踏のジャングル視されており、野口英世博士が黄熱病で倒れたアクラ(ガーナ)とかドイツのシュバイツア―博士が住民医療で活躍していたザボンが一部の人たちの間で知られているだけだった。子供たちには「少年ケニア」(山川惣治作)という絵入り物語が人気であった。当時英国の植民地であったケニアを舞台に、日本の少年「ワタル」がマタイ族の酋長とともに密林の中で繰り広げられる冒険物語であった。

今年の「アフリカン.フェアー」には、なんと49か国が参加しているという。まさに「少年ケニア」の時代から見れば隔世の感だ。わが家の隣人のカメルーン人も毎日横浜通いで多忙だ。僕もできれば「アフリカン.フェアー」に出かけて、カメルーンのコーヒでも買ってきたいと思っている。