十年一昔、ワープロへの郷愁

早くも今日から８月である。今年の首都圏は梅雨明けが早やかったこともあって”夏”がいやに長く感じる。まだ、これから１か月も”夏”が続くと思うとうんざりである。それも気象庁の予測では例年よりも猛暑らしい。しかし、北陸や東北は、まだ梅雨が明けておらず、集中豪雨の被害が出ている。これに対して四国、九州では３５℃を越す真夏日が続きそうだ。

異常気象なのであろうか。一昔前、十年前はどうだったのであろうか。日記を調べてみたら２００３年（平成１５年）の首都圏は梅雨が明けたのが８月１日であった。８月４日には３７度の猛暑を記録しているが、中旬からは台風の影響で梅雨に逆戻りしたような冷たい日が続いている。まだ僕も７０歳代の初めで元気であった。早朝のラジオ体操に毎日参加し、腰に歩数計をつけて５千歩は歩いていた。

まだ僕はパソコンのお世話にはなっていなかった。日記をみるとワープロを使いフロッピーに雑文を記録していた。「一太郎」とか「ＯＡＳＩＳ」と言ったワープロの器種の名前が懐かしい。そのワープロもパソコン時代に入り、いつか廃品回収に出してしまい今はない。フロッピーだけが机の引き出しの奥深く眠っている。

ワープロが一般化したのは１９８０年代の終り頃だったであろうか。定年近かかった僕らの世代は、ワープロに挑戦した者もいたが、大半は使用しないまま勤めを卒業した。このため、パソコン時代に入っても、キーボードに抵抗があり使用していない者が多い。これだけ、パソコンが普及すると、日常生活にも不便をきたすようになってきた。しかし、一方ではメールもなかったワープロ時代が懐かしい。僅か１０年前である。