東京港区高輪一丁目で今の日本の老人介護の問題を象徴するような事故があった。78歳になる主婦が熱中症で倒れて死亡、介護していた夫(87)も脱水状態で重症、さらに2階に同居、これまた主婦の介護下にあった寝たきりの夫の実兄(89)は死亡していた。主婦も認知症の診断を受けていたという。こんな状況なのに、一家は行政からの支援介護を一切受けていなかったという。遺体を発見した夫婦の次男(45)が同居していたから、見逃されていたらしい。
港区高輪一丁目といえば、江戸時代から”清正公”(加藤清正)様のお寺として親しまれている覚林寺に近く、昔からの住宅地である。最近は地下鉄の開通で、白金とともに高級商店街としても有名になってきていた。今年の5月、白寿のお祝いをした大先輩も大正時代からこの町に住んでいる。大先輩はお元気で自宅で孫と同居しながら、週に何回か支援を受けている。
古い町だから住民同士の日常のお付き合いもあるはずである。それなのに、何故こんな悲劇が起きてしまったのか。多分亡くなった主婦はご主人とは年が離れており、また”頑張り屋さん”だったのかもしれない。あるいは行政に相談するのを恥じていたのだろうか。
僕の周囲の元気だった90歳代の友人、知人が、このところの猛暑で体調を壊し入院している。しかし、行政の支援、介護を受けている人はよいが、知り合いの90歳を超えたの先輩夫妻はは、お子さんもなく二人でマンション暮らしをしている。心配なので時々ご機嫌伺いの電話をしているが、行政側も80歳代を越えた一人住まいや、夫婦だけの家庭には定期的に安否を確認してもらえないものだろうか。
港区高輪一丁目といえば、江戸時代から”清正公”(加藤清正)様のお寺として親しまれている覚林寺に近く、昔からの住宅地である。最近は地下鉄の開通で、白金とともに高級商店街としても有名になってきていた。今年の5月、白寿のお祝いをした大先輩も大正時代からこの町に住んでいる。大先輩はお元気で自宅で孫と同居しながら、週に何回か支援を受けている。
古い町だから住民同士の日常のお付き合いもあるはずである。それなのに、何故こんな悲劇が起きてしまったのか。多分亡くなった主婦はご主人とは年が離れており、また”頑張り屋さん”だったのかもしれない。あるいは行政に相談するのを恥じていたのだろうか。
僕の周囲の元気だった90歳代の友人、知人が、このところの猛暑で体調を壊し入院している。しかし、行政の支援、介護を受けている人はよいが、知り合いの90歳を超えたの先輩夫妻はは、お子さんもなく二人でマンション暮らしをしている。心配なので時々ご機嫌伺いの電話をしているが、行政側も80歳代を越えた一人住まいや、夫婦だけの家庭には定期的に安否を確認してもらえないものだろうか。