「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

慰安所の記録の価値判断

2013-08-09 06:30:02 | Weblog
戦時中、ビルマ(ミャンマー)とシンガポールで旧日本軍相手の慰安所で働いていた韓国人男性の当時の日記が見つかった、と韓国と日本の一部のますマスコミが大騒ぎしている。ソウル発毎日電は、慰安婦問題を冷静に議論するうえで貴重な記憶となる、としているが、果たしてそれだけの価値のあるものだろうかー。

日記は10年ほど前、ソウル大学の安名誉教授ががソウルの古本屋で入手したものだそうだ。漢字、カタカナ、ハングルで記されていて、当時の朝鮮半島出身者の言語生活を知る上では面白い。日記の筆者は昭和17年(1942年)釜山を出発した第四次慰安団として現地に向かい、19年帰国するまで、ビルマ、シンガポールの朝鮮人j女性の働いていた慰安所での生活を日記として書いている。

ソウル発毎日電は日記の内容について、第三者が当時の模様を書いたものとして珍しいとしている。僕は原文を読んだわけではないが、伝えられる限りでは、慰安婦が自由に廃業して結婚したり、稼いだ大金を故郷に送金したり、韓国側のいう”性奴隷”とは、ほど遠い。中曽根元総理をはじめ、かっての軍人たちが戦友会誌や回想録などに書いているものと同じである。

この日記について安名誉教授は”朝鮮半島では慰安婦の募集は業者が行い、軍が強制連行する必要はなかった”とコメントしている。「従軍慰安婦」問題の焦点は、軍が韓国人女性を強制連行して、慰安婦にしたかどうかである。当時の慰安所の仕組みや実態は、この日記の書いてあるとおりである。どうも日本の若い記者の中には、ニュースの価値判断が出来なくなっているようだ。