「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

石巻からの生サンマ宅急便が復活

2013-08-23 05:28:43 | Weblog
宮城県石巻市の水産加工会社から、震災復興の道は険しいが、やっと生サンマの宅急便を再開することが出来たと、挨拶状が届いた。震災前の2007年4月、僕はかって勤めた郡山の会社のOB会に出席した後、老妻と一緒に仙台に泊まり、足を伸ばして石巻も観光した。本来は行く予定ではなかったのだが、帰京の新幹線の時間が格安切符のため決まっていて、その関係で時間に余裕ができたからだった。

石巻は東北の漁港として名前は聞いたことはあったが、まったく予備知識はなかった。駅前商店街はシャッターを閉じている店が多かったが、ちょうど桜の季節で、中心街は賑わつていた。郷土出身の漫画家、石ノ森章太郎記念博物館を見た後、近くのハリストス正教会を訪れ、思いを明治初めの東北の港町にはせた。あの大震災でこの博物館も教会も津波で二階まで水浸しになったが、幸い流失は免れた。

観光の帰途、立ち寄った駅前商店で、僕らはお土産に石巻の水産物を買い、宅急便で東京へ送ってもらった。今回、挨拶状を送ってきたのは、この店からであった。震災直後、復興支援になればと、僕は何度か、この商店に電話をしたが通じなかった。やはり、あの大津波ではダメだったのかと心配していた。しかし、挨拶状によると、震災から2年6か月を経て今年12月には新工場も完成し、こうして顧客データーも復活し生サンマの宅急便を配送できるようになったという。

案内状によると、サンマ大サイズが15本入りで3千円、東京など首都圏は送料無料とのこと。目黒区に住む僕らは”目黒のサンマ”の故事もあり早速注文することにした。
(株式会社 三興 http://sankou-net.com/ )