社会保障改革国民会議の最終報告書が大筋で合意ができたという。これで”給付は高齢者中心、負担は現役中心”と変に老人蔑視を煽っていた世論も若干は緩和されるかもしれない。民主党がマニュアルに謳った後期高齢者医療制度の廃止は、年寄りが要求したものでもないのに、まったく”奇想天外だ”と最終報告書は位置づけている。老人をコケにするのもほどがある。
社会保障の負担は本当に現役中心なのだろうか。卑近の例で恐縮だが、先日役所からきた書類を見ると、夫婦合わせて162歳のわが家の後期高齢者医療保険の総額は年間40万円を超え、二人ともお世話になっていない介護保険料15万円を入れると、併せて毎月4万6千円負担している。厚生年金老齢年金合計、月20万円ほどのわが家にとっては、かなりの負担である。それに医療機関への窓口負担も現役なみの3割ときている。
最終報告書は70歳から75歳までの窓口負担を現行の1割から2割になるという。社会保障の精神からみて当然である。遅きに失した措置である。後期高齢者でも3割負担者もいるのだから。これで多少は”負担は現役”という世論からくる年寄り蔑視も緩和されるだろう。イソップ寓話の中に”蟻とキリギリス”というのがある。夏の暑い間、蟻はせっせと働き、冬に備えたが、キリギリスは働かず歌を歌っていた”というものだ。僕らの世代は若いとき、モーレツと働きすぎを皮肉られ笑われた。今の現役世代が働かないとはいわないが、キリギリス人間が多いように思われる。これが僕の偏見でなければよいのだが。
社会保障の負担は本当に現役中心なのだろうか。卑近の例で恐縮だが、先日役所からきた書類を見ると、夫婦合わせて162歳のわが家の後期高齢者医療保険の総額は年間40万円を超え、二人ともお世話になっていない介護保険料15万円を入れると、併せて毎月4万6千円負担している。厚生年金老齢年金合計、月20万円ほどのわが家にとっては、かなりの負担である。それに医療機関への窓口負担も現役なみの3割ときている。
最終報告書は70歳から75歳までの窓口負担を現行の1割から2割になるという。社会保障の精神からみて当然である。遅きに失した措置である。後期高齢者でも3割負担者もいるのだから。これで多少は”負担は現役”という世論からくる年寄り蔑視も緩和されるだろう。イソップ寓話の中に”蟻とキリギリス”というのがある。夏の暑い間、蟻はせっせと働き、冬に備えたが、キリギリスは働かず歌を歌っていた”というものだ。僕らの世代は若いとき、モーレツと働きすぎを皮肉られ笑われた。今の現役世代が働かないとはいわないが、キリギリス人間が多いように思われる。これが僕の偏見でなければよいのだが。