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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

”ゆるキャラ” ”ゆるフン”

2013-08-08 05:28:50 | Weblog
作家の曾野綾子さん”ゆるキャラ”について産経新聞のコラム「透明な歳月の光」(8月7日首都圏版)の中で次のように書かれていた。「この頃子供でもない大人が”ゆるキャラ”に群がる。8月3日の新聞に千葉県船橋市の「ご当地キャラクター」として「ふなっしー」なるお化けのような、ゆるキャラが現れ、それが「はじける人気」なのだという。こんなものが好きだったのは、かっては幼い子供だけだった。

曾野綾子さんは僕と同じ昭和6年(1931年)生れ、戦前戦中戦後と同じ時代を生きてきた。そのせいか不思議と似たような考え方が多い。僕も前からよい年をした大人が”ゆるキャラ”に群って、キャーキャー騒いでいるの見て抵抗があった。それもご当地の物産や観光のPRならいざしらず「民主クン」なる政党の”ゆるキャラ”まであるのだ。

政党にマスコット人形があってもおかしくはないが、民主党の「民主クン」は”ゆるキャラ”ではなくて”ゆるフン”みたいだ。”ゆるフン”は、ネットの辞書によると”フンドシの締め方がゆるいこと。締りがないこと。心構えがいい加減なこと”とある。自分が言いだした社会保障会議について、自分の意見が通らないと、会議から脱退するなど”ゆるフン”だ。

たかが縫いぐるみ人形だ。これに目くじらたてるのは大人げないかもしれない。しかし、最近、越中ふんどしや六尺ふんどしを締めなくなった日本の男性は、昔に比べて弱弱しくなってきたようだ。ここ一番、ふんどしを締めなおす時期なのかもしれない。