「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

ブータン首相の来日と日本人の幸福度

2014-07-02 05:28:47 | Weblog
世界の最貧国(後発開発途上国)でありながら国民の総幸福度(GNH)が世界一というブータンからシブケ首相が来日、集団自衛権の閣議決定で多忙な安倍総理と会見、日本からの貧困農民支援のための無償資金協力に謝意を表した。ブータンはインドと中国と隣接するヒマラヤの小国(九州ほどの面積)で、一日2ドル未満の貧困層が国民の四分の一もいる。しかしGNHは世界一位という国。2011年、東日本大震災の後、シグミ.ケサル国王ご夫妻が来日、このことを日本の国会で紹介、当時日本人の間で大きな話題になった。

GNHの四本の柱とは(1)持続可能で公平な社会経済開発(2)環境(3)文化(4)良き統治ーだそうだが2005年の国勢調査によると、ブータン国民の97パーセントが自分を幸福だとしている。幸福度の基準が解からないが、昔、JICAの技術研修で知り合った、ネパールの研修員の一人は事あるごとに、ネパールへ昼寝しにいらっしゃいといっていた。ブータンもネパールの隣国、なんとはなく幸福度が理解できる気がする。

6月30日に公務員に夏のボーナスが支給された。東京都の場合の平均支給額は79万円で、中央官庁の平均58万円よりなぜか19万円も多い。先日都議会で品位のない野次をとばした議員さんたちにも約200万円が渡された。民間の場合はいくら支給されたのかしらないが、中小企業ではそんなに支給はされてはいないと思う。

ブータン国王のGNH発言以来、日本からのブータンへの観光旅行客が急増しており、2014年度は年間3587人と世界一位だという。インターネットには”幸せな国ブータン”式な旅行案内が沢山でているが、1週間足らずの旅行で1人30万円から40万円もする。日本はGNPは世界2位だそうだが。GNHは先進国中最下位だという。何が最下位の原因なのだろうか、僕には解らない。