「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

震災で鳥居を失った笠間稲荷

2014-07-05 06:19:34 | Weblog

梅雨の晴れ間を縫って昨日、地域の老人会の日帰りバス旅行に参加。茨城県の笠間稲荷と五浦海岸へ出かけてきた。総勢18人のうち男性は僅か3人、夫婦で参加は僕らだけだった。
笠間稲荷は日本三大稲荷の一つで、年間300万人の参詣客が訪れる。名前は聞いていたが僕は初めて。印象としては京都奈良に比べて”土臭く”素朴な感じだ。「常陸風土記」によれば、7世紀からこの地にあるという。当時あたりは胡桃の木の密林だったらしく、今でも別名」胡桃下神社と言われ、境内にも胡桃の古木がある(写真)
笠間稲荷は2011年3月の大震災で大きな被害を受けた。その後復興は進んでいるが、破損した一の鳥居、二の鳥居とも危険なので、取り壊され、今はその台座だけが残っている(写真)。鳥居のない神社は珍しい。
笠間神社の流鏑馬行事は有名とのことだが、僕は境内の一角にあった「神馬」の素朴な木彫りが埴輪を思わせて印象に残った。大地震で同じく大被害を受けた五浦海岸の観光スポット六角堂は既に再建されていただけに、いち早い笠間稲荷の鳥居の再建を祈ってやまない。