「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

猛暑日などなかった戦前の東京

2014-07-28 05:21:49 | Weblog
東京ではこのところ30℃を超す真夏日が続いている。気象庁の統計によると今年7月の真夏日はすでに18日、35℃以上の猛暑日さえ1日記録している。昔、僕が小学生だった昭和10年代の記憶では、夏休み東京で30℃を超す日は、あまりなかったような気がしていた。。たまたま大東亜戦争が始まった年の昭和16年(1941年)の僕の夏休み宿題帳が保存されてあったので、それを見ると、この年東京では8月1日から夏休みが始まっているが、1か月間で、猛暑日はゼロ、真夏日も14日しかない。やはり記憶は間違っていなかった。

この連日の暑さに80代半ばに差しかっかった僕ら老人は熱中症にかからないよう、じーっと家に引きこもっている。戦前は熱中症という名前を聞いたことがなかった。代って日射病という言葉をよく耳にした。夏休み中、僕ら子供は日中、セミやトンボをとりに出かけたが、母親から”日射病にかかってはいけない"と麦わら帽子をかぶらされたものだ。ペットボトルなどなかった時代だ。しかし、まだ東京の23区内でも、あちこち湧水や井戸があり、子供でもその場所を知っていた。

今朝、街のラジオ体操会へ出かけようと家の階段を降りたら”しおから”トンボが一匹手すりに止まっていた。昔、夏休みが始まる頃になると、わが家の周辺には”しおから”や”ムギワラ”トンボが群れており、油蝉の声がいたるところで聞こえたものだ。地球温暖化が原因なのだろうか。わが家の周りでは、セミの声を聞かない。毎日毎日、各地で猛暑日を記録、熱中症で何百人かが病院へ搬送されたというニュースを聞くたびにつくづく、”住みにくい”時代になったものだと思う。