「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

人生の”終活”と葬儀の簡素化

2016-03-17 06:03:34 | 2012・1・1
テレビの番組や新聞に葬儀の話がめだつと思っていたら、今日から春の彼岸なのだ。昨日のNHKテレビの「アサイチ」でもお葬式の話を特集していた。①今どきのお葬式②激安プラン&直葬人気③早割も登場(新聞のテレビ欄)。そろそろ”終活”が近くなってきたのか僕ら80代夫婦もなんとはなくチャンネルにあわせたが、正直言ってあまり面白くはなかった。人生最後の最大の儀式を、こういった角度からだけで”きる”のは如何なるものだろうかー。

最近、新聞の有名人の死亡欄を見ると”葬儀、告別式は近親者のみで済ませた”という記述が多い。葬儀を公開すれば、他人様の迷惑になるだろうという遺族の配慮によるものだろうが、時には親友の死を後で知って、最後の葬儀に立ち会えず残念に思うこともある。昭和のいつごろまでであろうか。新聞に死亡広告欄があった。昭和51年、母が札幌で死去したさい、母は有名人でもないのに、当時僕が勤めていた仕事の関係で地元紙の死亡広告におつきあいさせられた。

母の葬儀はお寺の門前に花輪が立ち並び、祭壇は花で埋まり、三人も僧侶が司祭した。わが家始まって以来の立派な葬儀であった。しかし、出費も多く、おまけに、お通夜で留守にした家には空き巣がはいるという”おまけ”までついた。今でも老妻と当時の話をするが、老妻に言わせれば、あれだけの葬儀が出来たのは、母が持っていた人徳だという。

NHKの「アサイチ」の司会者によると、最近の葬儀のキーワードは”シンプル化”だそうだ。たしかに葬儀屋さんを儲けさせるだけのお通夜の”ご馳走”とか、無意味な”香典返し”は、どうかと思う。しかし、一切宗教儀式なしの火葬場での直葬は、いくらシンプルでも抵抗がある。出来るならば、人生の最後のピリオドである。故人に適した葬儀が一番よいのではないどうか。生前、機会があれば遺族に話をしておくべきかもしれない、