「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「暴走老人」 "一番タチの悪い世代”

2016-03-23 06:01:34 | 2012・1・1
兵庫県加古川市の路上でタバコのポイ捨てをした75歳の老人に対して小学1年の子供たちが注意したところ首を絞めらるなどの暴行を受けて捕まった。一体全体、この国はどうなっているのだろうか。本来は教える立場の老人が、逆に孫より若い子供たちから注意され逆切れしている。75歳といえば、僕と同じ後期高齢者だが、とても考えられないことだ。

ちょっと旧聞だが先日、民主党内閣時防衛大臣をしていた北沢俊美氏が、国会質問の中で”戦前生まれ、終戦時小学校低学年”と自分の世代を紹介したら、自民党の若い議員から”一番タチの悪い世代だ”と野次られたという。民主党の指導者層には小沢一郎氏など同年齢層が多いが、その一人江田五月、元参院議長は、よほど、この野次が頭にきたらしく、自分のHPの中で世代擁護論を展開してる。

加古川市の”暴走老人”は、北沢、江田両氏と同じく戦前生まれだが、戦前の教育は受けていない。戦前の教育勅語や修身教育が僕ら昭和1ケタ世代の人格形成にどこまで影響しているのかは判らない。しかし、加古川”暴走老人”のようなことはしない。同じ後期高齢者に属していても違う。

この世代のうち、昭和16年12月の大東亜戦争勃発後に生まれた世代をとくに”全共闘世代”と呼ぶこともある。最近、何か問題が起きると国会前で騒ぐ連中の中には、明らかに白髪禿頭のこの世代と思われる”老人”がいる。自民党の若手議員の目から見れば、北沢、江田議員も同じように”一番タチの悪い世代”に映るのかもしれない。僕ら1ケタ老人から見れば、マナーの悪いのは、この世代の老人である。