”共産党は破防法対象”(産経新聞)”共産暴力革命のままと認識”(読売新聞)-時計の針を半世紀以上逆戻りさせたような錯覚を呼ぶ活字に驚いた。これは、かの北海道大地の代表、鈴木宗男氏の長女貴子氏(衆院無所属議員)が政府に提出した質問書に対する答弁書で、3月22日の閣議で了承されている政府見解だ。
遠い過去で、はっきりした期日は忘れたが、サンフランシスコ平和条約が締結された昭和27年の春頃のような気がする。僕は大学からの帰途、乗換駅の国鉄(JR)渋谷駅前で、日本共産党を名乗る集団が火炎瓶を投げ大騒ぎしているのに遭遇した。ハチ公像が駅のすぐ前にあり、青山方面からの都電がガードを左折して駅まで回り込んでいた時代だ。集まった群衆の投げた火炎瓶が暮れかかった夜空を真赤に染めていた。
暴力主義的破壊活動を行う危険性のある団体の規制を目的に「破壊活動防止法」が施行されたのは、この年の7月で、日本共産党もその取締りの対象であった。渋谷駅前の火炎瓶騒動を見て、当時、ノンポリ学生だった僕は、破防法は当然な措置だと思ったが、世論も同じで10月にあった総選挙では共産党は全員落選している。
政府が何故、この時期に鈴木議員の質問に答え”共産党は破防法対象”を再確認したのか判らない。変な勘ぐりをすれば、夏の参院選挙を控えて、野党が共産党とまで組んで”連合”して当たろうとしているのに対する策略かもしれない。”暴力革命”など幸い、今の日本ではありえないが、パリやブリュセルみたいなテロもある。おさおさ警備だけは怠らずにだ。
遠い過去で、はっきりした期日は忘れたが、サンフランシスコ平和条約が締結された昭和27年の春頃のような気がする。僕は大学からの帰途、乗換駅の国鉄(JR)渋谷駅前で、日本共産党を名乗る集団が火炎瓶を投げ大騒ぎしているのに遭遇した。ハチ公像が駅のすぐ前にあり、青山方面からの都電がガードを左折して駅まで回り込んでいた時代だ。集まった群衆の投げた火炎瓶が暮れかかった夜空を真赤に染めていた。
暴力主義的破壊活動を行う危険性のある団体の規制を目的に「破壊活動防止法」が施行されたのは、この年の7月で、日本共産党もその取締りの対象であった。渋谷駅前の火炎瓶騒動を見て、当時、ノンポリ学生だった僕は、破防法は当然な措置だと思ったが、世論も同じで10月にあった総選挙では共産党は全員落選している。
政府が何故、この時期に鈴木議員の質問に答え”共産党は破防法対象”を再確認したのか判らない。変な勘ぐりをすれば、夏の参院選挙を控えて、野党が共産党とまで組んで”連合”して当たろうとしているのに対する策略かもしれない。”暴力革命”など幸い、今の日本ではありえないが、パリやブリュセルみたいなテロもある。おさおさ警備だけは怠らずにだ。