「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

マーライオン シーサ 狛犬さん

2018-06-11 05:19:55 | 2012・1・1
明日から始まる注目の米朝会談も主役のトランプと金正恩もシンガポールに到着、準備も整った。僕は過去10回近くシンガポールを訪れているレピーターだが、初めてこの地に足を踏んだのは昭和41年(1966年)3月である。今や世界のハブ空港になった現在のチャンギーではなく、日本統治下の昭南時代からあったカラン飛行場であった。目的地のジャカルタが政情不安で夜間外出禁止令が出たため、急遽、シンガポールへ一泊せざるをえなかった。

今でこそ超高層のビルが林立するシンガポールだが、半世紀前は高速道路もなく、航空会社が用意したチャイナ,タウンのホテルには冷房もなく,昔ながらの天井から吊り下げられた扇風機がゆっくりと回っていた。そんな事情もあって、僕はわずかな時間、街中を散策しただけ、汚い街の印象だけだ。

以来、最後に訪れた2012年まで、年に1回はシンガポールを訪れているが、その急速な発展ぶりは驚くばかりだ。今やシンガポールのシンボルタワーになっているマイライオン像も70年代にはもっと小さく、観光の目玉ではなかった。僕はシンガポールでの定宿は、戦前、日本人街があったタンジュン.カトゥンの小さなホテルである。海岸の埋め立て工事で昔の日本人街のよすがはないが、まだ、沖縄と同じ石敢当やシーサー像が小さな中華料理店の店の横に建ったりしている。

シンガポールも沖縄も中国本土の文化を通じて古代インドのサンスクリット文化の影響もあるのだろうか。そんな目で見てゆくと、日本の神社の狛犬さんの像もマーライオン、シーサーと似ているようにも思われる。一帯一路を感じる。