「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

国際スポーツ大会の季節と時差と新聞の締め切り時間

2018-06-26 05:03:00 | 2012・1・1
日本の新聞社にとってサッカー.モスクワ大会のセネガル戦は最悪の開催時間であった。現地時間は夕方6時なのだが、時差6時間の関係で、日本では深夜の午前零時、大概の日本の新聞社の朝刊の締切り時間は午前2時なので最終結果まではいらない。夕刊をもたない社は2日遅れの古新聞”なってしまう。

2020年東京五輪パラリンピックは地元での開催ななので時差の問題はないが、よりによって真夏、7月24日ー8月9日開催である。日本人にとって、前回1964年五輪の10月、錦秋の開催と違って、よりによって真夏土用の開催なのか疑問に思う者が多いが、これはIOC(国際五輪委員会へ莫大の放映権を払う欧米のテレビ局の意向を受けてのことだという。この季節が、欧米のテレビ局にとっては収入面でも編成面でも最高のシーズンだとのことだ。

スマホ、PCなどの普及で速報性の面では新聞は今や大きなメデイアではなくなってきた。前回東京五輪の前の年m1963年11月、ケネデイ米大統領がダラスで暗殺されたのは11月22日昼の零時半(日本時間23日午前2時半)だったが、日本の新聞は各社競って最終版の締め切りを遅らせて朝刊に入れた。

五輪関係者が今心配しているのは、東京の土用の酷暑の中での、マラソンなど屋外競技の開催だ。何か問題があってからでは遅い。往時と違って新聞の発言力は弱くなっているが、せめて声を大きくして開催時間の日程には無事を願って声を出してもらいた。