「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

学校の”非構造部材”(壁、窓、天井etc)の耐震安全性

2018-06-24 05:40:21 | 2012・1・1
産経新聞(6月22日付首都圏版)第2社会面に”通学路を緊急点検 9月末までに実施”という小さなベタ記事が載っていた。僕は一瞬、先日の高槻市の地震による小学校のブロック塀倒壊事故を受けての政府の”緊急対策”だと思ったが,1か月以上も前の新潟市の少女誘拐殺人事件にからむ通学路の点検調査だった。

高槻市のブロック塀倒壊について市のその後の調査では、市の委託を受けた業者が点検調査もせずに”安全”の報告書を提出していたとのこと。どうも”モリカケ”の一連の国会審議以来、なにか国全体のタガがどこか緩んできたように老体には感じられる。それに対策のスピード感の欠如である。
幸い、今回の大阪北部地震は、人的被害が少なくて済んだが、政府はもう一度、自然災害対策の見直しをすべきである。

例えば、学校建物の耐震性である。調べてみたら、2016年の調査で全国の公立校の建物の耐震性は98.1%で、多分、今は100%倒壊の危険性はないはずである。ところが、窓、壁、天井といった”非構造部材”となると、その耐震安全性は71.1%とまだかなり低い。2011年3月11日の東日本大震災で、震源地から遠く離れた東京の九段会館で天井が落下、犠牲者が出ている。

僕が心配しているのは旧民主党政権下、”コンクリ₋トから人への時代、に建造された公共建造物である。手抜きはないと思うが、再点検の必要があるかもしれない。それにしても、議員の先生方は何をされているのか。委員会で人間とは思えぬヤジを飛ばしている議員など安倍総理は即刻党から除名すべきだ。