「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

ブロック塀の倒壊 生かされなかった宮城県沖地震の教訓

2018-06-19 05:50:33 | 2012・1・1
高槻、茨木、箕面など大阪北部を中心に昨日の朝、震度6弱の大きな地震が起こった。大阪での震度6弱の地震は1923年、記録をとり始めて以来初めてとのこと。被害の規模は調査中だが、人的被害だけでいうと、死者4人で済んだのは不幸中の幸いであった。

テレビの画面で高槻市の小学校のプール脇の高い外壁が倒れ、登校中の少女が巻き込まれ死亡した。また、大阪市東淀川区でも80歳の男性がブロック塀が倒壊死亡した。僕はこれを知り、40年前の宮城県沖地震の教訓が生かされなかったのか残念に思った。宮城県沖地震は昭和53年6月12日発生したもので、震度5、マグニチュード7.4だったが、死者28人、負傷者1,353人を出している。ちょうど、この日僕は札幌の病院に入院中で、記憶が鮮明なのだが、新聞は死傷者が多かったのはブロック塀の倒壊によるものだと書いていた。

宮城県沖地震の後、阪神.淡路大震災(1995年)東日本大震災(2011年)熊本震災(2016年)と大きな震災が起きているが、ブロック塀が話題にならなかなったのは、多分、規模が大きく地震のほかに津波、原発事故などがあったためだろう。僕の記憶によれば、都会では宮城県沖地震の後、ブロック塀は嫌われてきている。

今回の地震は近くを走る有馬.高槻断層帯に原因しているという。芝居で有名な「地震加藤」の慶長伏見の大地震と同じ断層である。400年も前の地震である。めったに発生するものではないが、何とか地震が予知でき、被害を防げないものだろうか。東京首都圏でも、このところ”スロー.スリップ”が原因という地震が多発している。A!(人工技能)の応用でなんとかならないかと素人はおもいたくなる。