本日はウイスキーから少し離れてグラッパのご紹介です。
グラッパと言うと無色透明な液体で食後にクイッと飲むもの、というイメージの方も多いかと
思いますが、このボトルのように長期の樽熟を経てコニャックやシングルモルトのようにゆっ
くりとその味わいを楽しめるものも数多くあります。
シガーとの相性もいいですし、紅茶やコーヒーに数滴たらすのもまた一興です。
「マローロ/グラッパ・ディ・バローロ15年(1993/2008)」 700ml、50%
マローロ社はピエモンテ州ムソット・ダルバ村のマローロ家が1977年に創業した
蒸溜専門業者です。
グラッパで10年超の熟成は珍しく、通常のグラッパのイメージとはかけ離れた印
象を与えてくれます。
色合いは深めの赤銅色。
アタックは紅茶やローストアーモンド、シナモン、
ハーブ、キャンディーなど様々な香りが入り混じり
複雑です。
口にしてみるとまずブドウの甘みが広がり、中盤
からはニッキのような独特の雰囲気と黒糖の甘さ
、そして樽の風味が広がっていきます。
余韻も長く、しばらくは口の中からグラッパの存在
が離れません。
ちょっと濃いめのシガーやチョコレートが欲しくなる味
わいですね。
開栓日:2010年11月9日
ワンショット価格:1,200円