アマチュア無線局 JO1KVS

運用やグッズ、その他思いついたことを書き込んでいます。役に立たない独り言ですがよろしくお願いします。

アクティブアンテナを屋外型アンテナチューナーとして使う

2012年06月27日 12時26分49秒 | アマチュア無線

当局のベランダにはヤエスのATAS-100というアクティブアンテナが取り付けられており、延長エレメントを垂らして7~28MHz(24と28は同調してないけど)で使用しています。

本体の最短の長さが1.5m程度、先端から垂らしたエレメントは1.5m弱。全長約3mのアンテナとなっています。

ATAS-100はノーマル状態で7~50MHz(144と430も出れる)対応。WARCバンドもちゃんと使えます。コイルを最も縮めた状態で50MHz、1秒くらい操作して伸ばすと28MHzバンドに切り替わるように変化して、以降コイルの伸びに合わせて同調周波数が変化していくアンテナでした。

これに延長エレメントをつけると、50MHzにはエレメントが長すぎてもう同調しません。いくらコイルを伸び縮みさせても、もしや5/8λでSWRが下がるかと期待してみるものの、どこにも下がるポイントはありませんでした。

基本的に1/4λ動作のアンテナです。

最も縮めたコイル無し状態で、1/4波長を超えなければエレメントを伸ばしてもそのバンドは出られます。

今、延長して3m強。1/4λが3.5mの21MHzから低い周波数のバンドには使えます。

21MHzの場合、フルサイズ3.5mに対して、実寸3m強ならば、短縮によるロスも体感出来る程ではなく、ほぼフルサイズ並に電波が飛んでいきます。ベランダの高さも加わって、充分な飛びが体験できます。

コイルを伸ばしていくと18MHz、14MHz、10MHz、7MHzも使えます。これもコイル入りとは言え全長3m強のエレメントですからなかなかよく飛んでくれます。コイルも太いので効率がいいのかも知れません。

24と28は長すぎてダメです。別のチューナーでごまかせる範囲ですが、高いバンドが犠牲になります。

エレメントを長くしていくと、ローバンドは良いのですが、ハイバンドが出れなくなるという犠牲を伴います。

ベランダという設置条件であまり大きくならず、そこそこの効果が期待できるのが、今のサイズという感じです。

以前追加エレメントを実験で6m以上にしてみたのですが、3.5MHzの最下点は見えるもののSWRの落ちがよくなく実用になりませんでした。マッチングが全長1.8mのアンテナ用に設計されているので無理もありませんし、マッチングの構成上低い周波数がカットされる場合も考えられます。コイル入りの短縮したエレメントを追加するとうまくいくかも知れませんね。

手動式のアクティブアンテナRHM8Bではコイル入り延長エレメントで3.5MHzまでのQRVに成功しました。

また、車で使用しているSD-330では同じコイル入り延長エレメントで1.9MHzまでのQRVに成功しています。

 

何度も言ってますけどローバンドを強化しようと長いエレメントをつけるとハイバンドが出れなくなるのが玉に瑕。

追加エレメントを自分で付け替えればいいのですが、せっかくモーター入りのリモートアンテナ。手作業はなるべく減らしたい。何かいい方法は無いものか・・・。

そうだ、長さの異なる複数のエレメントをつけたらどうだろう。どこか1つに同調すればそこに電波は乗っていきます。

いつもこのブログにコメントしてくださる7K1JRCさん。SD-330でこの実験をやってくれました。

枝を出したエレメント。長いのだけだとハイバンドが使えなかったのが、短い枝の方にハイバンドが乗るようになって、成功したようです。

さらにJRCさんはSD-330にいろんな工夫をして骨の芯までしゃぶり尽くしています。

SD-330はノーマル状態で3.5MHz~28MHzまで出れるでかいコイルのアンテナですが6m長の延長エレメントを足して強力なアンテナとして使用中。さらにバケツサイズのどでかいコイルを巻いて1.9MHzでも良好に交信できているそうです。

 

本体のコイル込みで1/4λに電気的になる長さならば、(適当な)ワイヤーでエレメントを延長して良好にQRV出来る。

アクティブアンテナのもう一つの使い道と言えます。

これはもう、アンテナチューナーとも言えますね。

 

屋外型ATUでも適当な長さのワイヤーがアンテナとして動作し、長すぎるエレメントでも短すぎるエレメントでもSWRは落ちる点で便利ですが、長さに制約があるとはいえ、そこそこの長さがあれば、アクティブアンテナ+延長エレメントのほうが、俄然飛びます。これは間違い無いです。

この辺りもJRCさんがしっかりと比較実験をされています。

アクティブアンテナを工夫して使うほうがアンテナとしての素性がいい。アクティブアンテナが同調した時は全体で完璧な1/4λ(短縮)アンテナ(しか有り得ない)だからです。なにをどうインピーダンスを合わせてSWRを落としたかわからないATUよりいい。ATUだと、SWRが1.0でも全然飛ばないアンテナになることもあります(良い感じの長さのエレメントがついたATUならそれなりに良く飛びますが)。

ATUが3~4万円、アクティブアンテナも電動タイプは3~4万円。どっこいどっこいですが、アクティブアンテナかなりお勧めです。

 

アクティブアンテナを屋外型アンテナチューナーとして使う 新常識になるでしょうか

 

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ショーティーフォーティー とりあえずSWR落ちた

2012年06月27日 00時01分39秒 | アマチュア無線

 設計通りに作れなかったショーティーフォーティーアンテナ、なんとかSWRは下がり、7MHzバンド内の一点では1.0まで落とすことが出来ました。

 まず、密巻き部分が多いためかコイルのインダクタンスは設計より多め。そのためエレメントはかなり短くなりました。

 そして中央付近を密巻きにしたため、リンクコイル部の巻数が3巻きでは多く、インピーダンスの変換が不十分となったようで、2巻に変更、それでもSWRの下がりが思わしくなかったので、結局1巻にしました。

 これでSWRが2くらいまで下がりましたが、給電部の同軸の網線をコイルのど真ん中に、芯線を中心からずれた位置にオフセットでセットしたのが悪かったのか、エレメントが左右対称ではSWRが落ちきりません。

 コイルの巻数が少ない方を長くしないとダメでした。50センチ以上長くシフトするとSWRが落ちました。少しオフセンター。

 今度同軸の芯線と網線をコイルの中心から同じだけ離して繋いでみて様子を見てみようと思います。

 今のところ全長で8m強のアンテナとなっています。フルサイズと比べると・・・やはり信号は落ちますが、全長の大きさなりの仕事はしてくれそうです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする