アマチュア無線局 JO1KVS

運用やグッズ、その他思いついたことを書き込んでいます。役に立たない独り言ですがよろしくお願いします。

移動運用のバッテリーをいろいろ使ってみて

2015年06月15日 06時32分56秒 | アマチュア無線

移動運用のバッテリーはアレコレ試してみました。

普通の乾電池
ニッケル水素充電池
リチウムイオンバッテリー
リチウムポリマーバッテリー
鉛バッテリー(車用)
シールドバッテリー

ニッケル水素電池
容量もだんだん開発されて大きくなりましたが、サイズもデブになり、また使いたい時使えない特性は困りものでした。
近頃は容量は控えめだけど使いたいときにちゃんと使えるエネループにほとんど選手交代しました。
KX3の中にも入れてありますし、8個入り、10個入りの電池ケースを用意して移動運用に持って行くこともありました。
単3形なので他の用途でも使えるし、鉛系のバッテリーよりは遥かに軽い。充電も簡単。一般的にはこれで十分かと思います。
アルカリやマンガンより瞬発力もあり、QRP運用の送信にも不満はありません。
さすがに50W運用には向きませんし、あの電池ケース、なんであんなに電線細いんでしょうね。電池ケースも熱に弱そうで、溶けてしまうこともありました。やはり大電流は流すな、という事なのでしょう。

リチウムイオンバッテリー
ハンディ機などは純正バッテリーがすでにこれになっていますね。
この純正バッテリーだと5W出るが、アルカリ電池のパックだと1W以下に制限されるハンディ機も多いです。
安定した電圧と瞬発力、容量も重量比で言えばニッケル水素より遥かに上。自己放電もとても少ない。近年のバッテリーはこれが主役のように思います。
過充電、過放電、セルのバラつきは厳禁なので、専用充電器で使うことになります。
山でバッテリーが切れると代わりのバッテリーを持っていない限り運用はそこでおしまい。じっと待っていても回復しないのが特徴。(笑)
予備バッテリーも、デジカメと共通の安い奴が使えればいいのですが、そうじゃないと辛いですね。
リチウムイオンといえばハムフェアで買った超大容量のがあります。ハイブリッド車用のバッテリーを詰めた品物。これ、一生持つよ、と言われました。
もっと使わないともったいないですね。

リチウムポリマーバッテリー
ラジコンで使われているリチウムポリマーバッテリーを使用しています。
うちの主力バッテリーです。
大容量、大電流OK、軽さも容量比でとても優秀。お値段も安い。
なんと20C放電可は当たり前です。5000mAhのバッテリーだと100A流してもいい。とんでもない数字ですね。
ただリチウム系は、満充電から放電(と言っても完全放電はダメ)までの電圧変化が大きい。
リチウム系は1セル当たり満タンで4.2V、半分使って3.7V、これ以上使うな、というところで3.2Vです。約2割も電圧が変わります。
半分まで使うとしても約1割変わりますし、1セル3.7Vなので、商品のラインナップも3.7V、7.4V、11.1V 、14.8Vとなんとも半端な上、満充電時の電圧もそれぞれ、4.2V、8.4V、12.8V、16.8Vとなり、12.8Vはいいかな、と思うのですが、比較的早く12Vを切ってきますから13.8V仕様の無線機にはかなり不足気味になります。
FT817や857,IC703,KX3などのポータブル機は電池運用も考慮されているので12Vを切ろうが元気に動作しますが、車載器、固定機はもうダメです。もうひとつ電圧の高い4セルタイプを使えば十分いけますが、最初の16.8Vが恐いです。自分のFT100Mはこれで壊れることはありませんでしたが、20~30A流せて電圧を若干下げる方法を考えるか、 直列して24V前後からDCDCで13.8Vを得るなど一工夫したほうがいいかも知れません。
とは言え、このバッテリー、11.1V5000mAhの大容量を一つザックに入れていけばFT817もKX3も半日は余裕で運用できるので、大変ありがたいバッテリーです。
充電は、ちゃんと1セルごとの監視、補充電が可能な、リチウムポリマー対応の充電器が必要です。そんなに高くはありません。必ず使ってください。
この電池、過充電は発火、爆発の可能性ありですから。財産と生命を失いかねません。
それと、このバッテリー、何重にも包まれていてガスの放出も抑えられているのですが、使い込んでいくとだんだん膨らんできます。そろそろ交換かなぁと思えるようになってきました。案外耐用回数少ないかもです。

カーバッテリー
カーバッテリーはセルを回すのが主な仕事。放電し続ける使い方には弱いですが、大電流が得意な頑丈なバッテリーです。多少荒い使い方でも簡単にはダメになりません。軽自動車用の安いバッテリーを2個直列にして24V、そこからDC-DCで13.8Vに落として移動運用で使っていました。50W運用もへっちゃらでしたが、やはり深い放電をしてしまうので、その直後にすぐ充電しないとバッテリーが傷んでしまいます。自己放電もあるのであまり放置は出来ませんね。うちのバッテリーはダメになってしまいました。サルフェーション除去機能のある充電器で何度も充電してみましたがこれは改善せずでした・・・。
うちの最大容量、最大パワーのバッテリーですが、どうしたもんでしょう。 また軽自動車用のバッテリーを2個買うか、比較的深い放電に強いタイプのシールドバッテリーを2個買うか、もう直列タイプはやめて、本格的なディープサイクルバッテリーを買ってアップバーターで使うか。
このバッテリーも満充電で12V強しかありませんので、50Wで送信すると12Vを割ることも。このままでのハイパワー運用は向いていません。 アップかダウンで13.8Vの安定化が必要です。

シールドバッテリー
プラスチックで包まれた倒して使ってもOKのタイプの話です。
いろんなサイズがあっていろんなところで使われています。
うちにも7Ahタイプが2個あります。が、やはり鉛バッテリー。ずっしり重い。
KX3、FT817との相性はいいですが、山に担いでいく電池ではありません。
12Vタイプなので、そのままでモービル機、固定機は厳しい。
太陽光発電パネルと併用するにはいいバッテリーです。
でもなんだかんだ言っても気難しくないのでもっとも信頼出来たりします。
最近車用のバッテリー充電器のいいものを買いましたので、シールドバッテリーの充電も万全。
20Ahタイプも常備したいし・・・ハンドル付きの35Ah、45Ah、50Ahタイプもいいなぁと思い始めています。
シリーズの中には高寿命タイプと言うのか、5割放電に耐える回数が多いタイプもあります。

ディープサイクルバッテリー
これはまだ持っていないので番外編
カーバッテリーと同じ鉛系のバッテリーですが、深い放電に対応しているタイプ。電動カート、バスボートの電動船外機などに使われているものです。キャンピングカーにもサブバッテリーとして搭載されることが多いですね。
とても欲しいバッテリーです。これを2個直列にしてDCDCで13.8Vを安定的に得るのがいいな、と思います。
しかし、手頃な大きさのものがあまりありません。20kgを超える巨大なタイプが一番コスト的に安い。これを2個直列なんかしたら40kgオーバー。自宅と車を往復するには厳しすぎるバッテリーとなってしまいます。単体でも大きすぎる感がありますが単体12Vに13.8Vのアップバーターという手もあります。アップバーターはお値段がダウンバーターの2倍。効率的にもダウンがいい?と思うので、どちらが現実的か迷うところです。
中型、小型のものもあるにはあるので、この辺り、重さ、お値段、容量で選んでいくしかありません。
いずれ近いうちに導入したいなぁと思います。

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コメント (2)
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