今回はアースで飛ばせ、です。
ダイポールは1/4波長のエレメントが給電部から伸びて全体で1/2波長になっています。
その状態のエレメントから不思議と電波が発生する。
これがアンテナ。
2つの1/4波長のエレメントが対になっているから電波の送受信が出来る。
ここが良いアンテナになるポイントです。
1/4波長のエレメントとアースの組み合わせでも擬似的(鏡面効果)にエレメントが対になったダイポール状態となり、アンテナとして機能します。
ダイポールの同軸ケーブル中心につないだ方のエレメントはホット側、網線の方はコールド側と言いますが、電波出る状態の時は片方から出ているわけではなくてこの対の関係の
キャッチボールから発生するのでどちらも大切です。優劣無く同等の関係です。ってことはアース側がちゃんとエレメントとして動作してくれないと飛びが弱くなるってこと。
7MHz用の1mにコイルで短縮したモービルホイップ、これも相方である電気長10mのコールド側を求めています。(以前も書きましたがノンラジアルではないモービルホイップは車に乗せない限りはまだアンテナとして完成していません。)
これを車の鏡面効果や地面との容量結合で起こすのか、本物の10mのエレメントを張るのか。
どちらもちゃんと出来れば飛びます。ここで選ぶチャンスがあります。
車で使わないのなら後者の方が簡単で効率の良いアンテナになります。
その10mのエレメントは地面や建物に密着しないのが張るコツです。
合計で見た目11mになるし、何かに依存しないで対関係が完成しそれなりによく飛びよく聞こえます。
(既成のモービルホイップは車に設置で最適化(マッチングが施されている)ので、SWRが思ったほど落ちない事もあります。)
前者の容量結合で地球になるのなら、数本の適当な長さのカウンターポイズをなるべくたくさん、そしてなるべく地面に密着させます。長さが適当で良いのは巨大な地球との一体化を狙っているからで、地球一体になることで鏡面効果で見えない1/4波長のエレメントを発生させる事が出来るからです。
本物のエレメントも地上高はあきらめて地面近くに立てましょう。離れるほど鏡面が曇ることになるので。
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