大手メーカーのリグでSDRのI/Q(直交検波)出力を出してくれる無線機が少ない中、IC7610は大サービスしてくれています。
同時にパソコンからリグコントロールも出来るので、SDRソフトとの相性も良いです。
で、大手メーカーにしては珍しく、社外製のソフトとの連携する方法をきめ細かく説明した資料を公開しています。
これに従って操作すれば誰でもうまくいく、筈ですが、私自身もかなり苦戦した口です。
難しかったのは、
2つのソフト間で、リグコントロール制御を行うしかけ(com0com)を仕込むことと
音声を受け渡すしかけ(VB-Audio Hi-Fi Cable)を仕込むこと
そしてこの使い方が数通りあるということです。
まず最初に躓いたのは、com0comの入手です。
com0comと一言で言っても、実はこの名前のソフトはありません。
正式には Null-modem emulator と言うようです。
com0comで検索してもなかなかこれにたどり着きません。ソフトの正式名が違うから。インストールするとメニューにはcom0comって出るけど探す手がかりとしては不足しています。
私はここで迷走し別の有料ソフトを仕込んでしまいました。試用期間が過ぎた日からこのシステムが動かなくなりました。
まさか違うソフトを入れたとは思っていなかったので原因解明に苦労しました。
インストール出来た後もなかなか素直にCOMポートの番号がセットできずCNC?のほうになってしまい困りました。
続いてVB-Audio Hi-Fi Cable
これも探すと兄弟関係の似ているソフトが出てきてどっちかなぁと迷いました。
ここはICOMのサイトにダウンロード先のリンクを張るべきでしょう。
CWSkimmerのほうもCWのUSB側で受信したいのに勝手にLSB側に切り替わってしまったり(リグのセットメニューからしか変えられないメニューなのに起動すると変わってしまう)、これはOmni-Rigのリグごとの設定ファイルの中身を見たらイニシャライズの3番に切り替える命令があったのでそれを削除して対応しましたが、普段からLSB側で受信している方にはわからない問題も起きました。
あとは使い方、4種類
・SDR専用機として使う
・3波同時受信機として使う
・CWSkimmerと併用する(24KHz幅で使用)
・CWSkimmerと併用する(約170KHz幅で使用)
によって、いろいろ設定を変えないといけない。
あ、さらに併用するCTestWinの設定もある。
その仕組が理解できれば自力でなんとかなるけど、すぐに忘れてしまったり。
文章で説明するだけでなく、設定リストがあればいいのになぁと思いました。
と言うか、これもいっぺんに切り替えてくれるソフトがあったらいいのに、なんて思いました。
結果的にはCWSkimmerと併用する(24KHz幅で使用)+CTestWinに落ち着きました。
170KHz幅もあるとSSBの音声もたくさん拾って誤解読したコールサインがズラッと並んでしまうからです。
次の大きなコンテストでは使い込んでみようと思います。
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