テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 絵はがき、100選 ~

2024-12-19 22:03:43 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 わほほほゥ! ぞくへんにィ~きたいィでスゥ!」

「がるる!ぐるるっるる~!」(←訳:虎です!面白かったね~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 昨夜が最終回のドラマ『全領域異常解決室』、

 たいへん楽しゅうございました♫

 続編もしくはスピンオフもアリかな?と期待しながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

         ―― 絵葉書に見る 日本近代美術100選 ――

 

 

 編著者は劉建輝(りゅう・けんき)さん、

 2024年10月に発行されました。

 

「おッ? かわいいィ~!」

「ぐぅっるがるるるぐるる!」(←訳:ちょっとレトロでいいね!)

 

 明治以降、現代に到るまで、

 日本のアートシーンに浸透しているのは、

 高価な美術書や専門的な図録ではなく、

 実は、絵葉書であるらしい……?

 

 いえ、冗談のようですが冗談ではありません。

 絵葉書をコレクションしよう!

 と多くの人が思い立つ

 絵葉書蒐集の流行は、

 日露戦争がきっかけでした。

 

 戦時中、5回にわたって発行された

 戦役記念絵葉書が、

 爆発的に売れたのです。

 

「おどろきのォ~だいにんきィ!」

「がるるるるぐるるるがる!」(←訳:買うために夜中から行列!)

 

 戦役記念絵葉書の内容は、

 遼陽や奉天などの戦場を紹介するもの、

 凱旋観兵式の様子などでした。

 

 この後、さらに、明治37年に軍事郵便規則が公布、

 出征軍人さんには軍需郵便絵葉書が配給され、

 軍人さんに送るための美人絵葉書等が人気になります。

 そこへ、

 ブームに乗り遅れるなと、

 日本各地の名所絵葉書、

 さまざまな記念絵葉書も続々と制作されて、

 絵葉書文化は、

 近代日本の日常のもの、となったのです。

 

「てがるにィ~おくれちゃうゥ!」

「ぐるるるがるる!」(←訳:遠地にも届くよ!)

 

 先日、間部香代さん著『銀座 伊東屋の仕事』を

 ご紹介した際には、

 洋式帳簿が売れずに困っている伊東屋さんのピンチを

 絵葉書人気が救った!

 と、私流に解説したのですが、こちらの

 『絵葉書に見る日本近代美術100選』

 を読んで、お腹の底から納得しました。

 

 絵葉書人気、

 現代の私たちが想像するよりも、

 根強く、大きな”うねり”だったようです。

 

「たぶんッ、それはァ~」

「がるるるぐるるがるるる?」(←訳:江戸文化からのつながり?)

 

 明治になって、

 錦絵は依然として販売されてはいたけれど、

 江戸の頃の浮世絵のような、

 わずかなお金で庶民が気軽に楽しめるアートは

 姿を消してしまった……

 

 いや、あるある!

 絵葉書ってもんがある!

 銀座見物のついでに、店を覗いてみるのはどうだ?

 

 そんな風に、

 人々は絵葉書を買ったりしたのでしょうか。

 

「きむらやさんでェ、あんぱんッ!」

「ぐるるるるるがるる!」(←訳:伊東屋さんで絵葉書!)

「それがァ、ぎんざッ!」

 

 この御本に収録されているのは、

 現在では巨匠とされている画家さんたちの作品を

 絵葉書にしたものです。

 

 横山大観さん、下山観山さん、竹内栖鳳さん、

 川端龍子さん、上村松園さん……

 

 残念ながら100選からもれてしまった絵葉書には

 どんな名作があるのだろう?

 そちらも見たい!

 と胸が高鳴るアートブックを、

 近現代史好きな方々、

 絵葉書コレクターさんは、

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

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