「こんにちわッ、テディちゃでス!
わほほほゥ! ぞくへんにィ~きたいィでスゥ!」
「がるる!ぐるるっるる~!」(←訳:虎です!面白かったね~!)
こんにちは、ネーさです。
昨夜が最終回のドラマ『全領域異常解決室』、
たいへん楽しゅうございました♫
続編もしくはスピンオフもアリかな?と期待しながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 絵葉書に見る 日本近代美術100選 ――
編著者は劉建輝(りゅう・けんき)さん、
2024年10月に発行されました。
「おッ? かわいいィ~!」
「ぐぅっるがるるるぐるる!」(←訳:ちょっとレトロでいいね!)
明治以降、現代に到るまで、
日本のアートシーンに浸透しているのは、
高価な美術書や専門的な図録ではなく、
実は、絵葉書であるらしい……?
いえ、冗談のようですが冗談ではありません。
絵葉書をコレクションしよう!
と多くの人が思い立つ
絵葉書蒐集の流行は、
日露戦争がきっかけでした。
戦時中、5回にわたって発行された
戦役記念絵葉書が、
爆発的に売れたのです。
「おどろきのォ~だいにんきィ!」
「がるるるるぐるるるがる!」(←訳:買うために夜中から行列!)
戦役記念絵葉書の内容は、
遼陽や奉天などの戦場を紹介するもの、
凱旋観兵式の様子などでした。
この後、さらに、明治37年に軍事郵便規則が公布、
出征軍人さんには軍需郵便絵葉書が配給され、
軍人さんに送るための美人絵葉書等が人気になります。
そこへ、
ブームに乗り遅れるなと、
日本各地の名所絵葉書、
さまざまな記念絵葉書も続々と制作されて、
絵葉書文化は、
近代日本の日常のもの、となったのです。
「てがるにィ~おくれちゃうゥ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:遠地にも届くよ!)
先日、間部香代さん著『銀座 伊東屋の仕事』を
ご紹介した際には、
洋式帳簿が売れずに困っている伊東屋さんのピンチを
絵葉書人気が救った!
と、私流に解説したのですが、こちらの
『絵葉書に見る日本近代美術100選』
を読んで、お腹の底から納得しました。
絵葉書人気、
現代の私たちが想像するよりも、
根強く、大きな”うねり”だったようです。
「たぶんッ、それはァ~」
「がるるるぐるるがるるる?」(←訳:江戸文化からのつながり?)
明治になって、
錦絵は依然として販売されてはいたけれど、
江戸の頃の浮世絵のような、
わずかなお金で庶民が気軽に楽しめるアートは
姿を消してしまった……
いや、あるある!
絵葉書ってもんがある!
銀座見物のついでに、店を覗いてみるのはどうだ?
そんな風に、
人々は絵葉書を買ったりしたのでしょうか。
「きむらやさんでェ、あんぱんッ!」
「ぐるるるるるがるる!」(←訳:伊東屋さんで絵葉書!)
「それがァ、ぎんざッ!」
この御本に収録されているのは、
現在では巨匠とされている画家さんたちの作品を
絵葉書にしたものです。
横山大観さん、下山観山さん、竹内栖鳳さん、
川端龍子さん、上村松園さん……
残念ながら100選からもれてしまった絵葉書には
どんな名作があるのだろう?
そちらも見たい!
と胸が高鳴るアートブックを、
近現代史好きな方々、
絵葉書コレクターさんは、
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
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