ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

どんでん返し

2014年09月25日 | カウンセリング
「元の木阿弥(もとのもくあみ)」
ということわざ知っていますか?

カウンセリングに携わっていると
良くこの現象に出会います。

たった100年の歴史しかない心理学でわかったことが、
日本には、端的にのべられていることわざ、故事がたくさんあります。

「三つ子の魂百まで」
もそう、昔の人は良く言ったものです。

幼い頃がいかに一生に影響するのかを
日本人は、体験で知っていたのです。

「元の木阿弥」とは、いったん良くなったものが、再び元の悪い状態に戻ること。

交流分析TAでは、その人が自分の人生をどう生きるかという“生き方”は、
子どもの頃の両親からの影響や、
自分の経験、体験から、
いつの間にか方向づけられたり、 自分自身で方向づけたりして、
決まって(決断して)いくと考えます。

これをTAでは、“早期決断”、“幼児決断”で、“人生脚本を書く”と言います。

つまり
『人は、子供の頃、“自分の人生をどう生きるか”の方向づけをして(人生脚本を書いて)、その脚本に沿って、自分の人生を生きていく』
と考えているのです。

だから、カウンセリングで
「自分はダメだ」と考えて落ち込み、
憂うつになって
「こんな私は、生きる価値がない」とまで思っている方の現在の問題の原因となっている
決断を探り
変えて行くのが再決断療法です。

このカウンセリング過程で、元の木阿弥という現象が現れます。

悪い脚本から脱出を望んでがんばってるのに、
その途中の大事な段階で”どんでん返し”を示し、
それまでの歩みのすべてを反故してしまう、悪魔的な働き。

脚本からの脱出に向かうと、脱出を反発してしまう悪魔のささやきがあらわれることがあります。

元の木阿弥に気づき、
それは、カウンセリング過程であり、
真に脚本から自由になることを目指します。


コメント (2)
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