ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

九州がんセンター

2014年09月30日 | 講演です
九州がんセンターでメンタルヘルスケア研修をします。

9月30日午後6時から7時30分まで

福岡市南区野多目の九州がんセンターにて。

「感情労働」という言葉聞いたこと、ありますか?

感情労働とは、相手(=顧客)に
特定の精神状態を創り出すために、
自分の感情を誘発したり、 逆に抑圧したりすることを職務にする、
精神と感情の 協調作業を基調とする労働のこと。


社会学者ホッシールドが、感情労働の典型として
航空機における白人女性の客室乗務員は笑顔で接客し、
乗客の嫌な言動で不快感情を感じたとしても、
その感情を抑えて、接することが求められる仕事として表現したそうです。

現在は、医療従事者者をはじめとして
ファストフードの販売者や
企業のクレーム処理担当者など、対人援助職の労働にもこの言葉を使います。

「感情労働」に従事する人たちは、特に精神的負担が大きいと言われます。

感情労働は、働く人に労働力商品として感情を表出したり制御することが要求されていることを意味します。

日常生活の自然な感情表出が
抑えられて、
消化されないで溜まってしまっているということです。

だから、育児ストレスやちょっとした人間関係のトラブル、役割ストレスなども大きな負担に感じやすくなってしまいます。
しかも厚生労働省の24年度の調査でも仕事をしている人の悩みは、人間関係の問題が一番。

現代社会が抱える質的な問題として、
「感情労働」を抜きに考えては
メンタルヘルスケアは語れないと思います。

特に、看護師さんたちは、「身体的労働」に加え、
「感情労働」を強いられるので、
どちらの負荷も考慮に入れる必要があると思います。

もともと、人の面倒を看る仕事を選んでいるという真面目で頑張り屋さんで、責任も重んじるタイプが多いでしょうから、
無理しやすい人も多いでしょうし、
オーバーワークでもイヤと言えなかったり、プライベートも抱え込みやすいかもしれません。

心身とも疲れ果てて何もしたくないという抑うつ状態
「燃え尽き」にならないように
自分を大事にしましょうね。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする