ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

《嫌という感情の大切さ》

2015年12月18日 | こころ
《嫌という感情の大切さ》

「嫌」という感情について
人間が生まれながらにして持ってる自然な感情であるにも関わらず、
日本では、特に、否定されがちな感情…「嫌」

「嫌」は、自然に湧き上がる感情で、自分を作る大切な感情です。

特に、反抗期には、頻繁に感じます。

嫌と思うことを受け入れ共感すると、ますます、嫌だと感じることが増えて、したくないことを何にもしない子どもになってしまいそうと思いがちです。

が、逆なんです。

嫌という感情を受け入れ、共感した方が、
嫌だと感じることが減ってくるのです。

「嫌」と言う時点で、既に「しなければいけないこと」だということを
理解しているということなのです。

親から見ると、反抗ですが、
子どもの側からは、我慢しない方が
自分を作ることの出来る自然な感情です。


親が子どもの「嫌」だという感情を受け入れると、子どもが何にもしなくなると思う不安。

当然、親が抱く不安です。

「嫌」だから、しないでいいというわけでなく、そう説教すれば、する程、したくなくなるのが心理。

「嫌」を受け入れる方が、「嫌」が減るようになってます。

不思議ですね。


辞書を引いてみると

***
デジタル大辞泉 より

いや【嫌/×厭】

《「否(いや)」と同語源》
[形動][文][ナリ]
1 欲しないさま。したくないさま。きらいだ。「―なものは―だ」「ピアノのレッスンがだんだん―になる」
2 不愉快なさま。「―な顔一つせず手伝う」「会合で―な思いをする」「―な天気」→いやに
[派生]いやがる[動ラ五]いやさ[名]
[接頭]《近世上方語》名詞に付いて、いやな、いとわしい、の意を表す。「―客」「―勤め」

***

10年以上前ですが、
「欲しがるな」のワークを受けてから
「嫌」が分かるようになったことを思い出しました。

実体験からも「嫌」という感情は、自分の欲求ではないと区別するためと分かりました。

例えば、この男性の匂いは、生理的に「嫌」 (娘は、父親の匂いが嫌いだそう)

例えば、お母さんの言う通りにするのは「嫌」
(子どもは、親のお人形ではない)

例えば、先生に指示されるのは「嫌」
(子どもは、自分で考えて自発的に行動したいもの)

「嫌」という感情は、自分の欲求を大事にして
受動的になるのを回避し

生まれながらにして湧いてくる「~したい」という欲求、自発性、自立心を尊重するためにあるのだと思います。

「嫌」を感じて初めて「自立」する…

やっぱり、反抗期は、大事なんだなあ~

今日は、対馬。
対馬市立小綱小学校での講演です。
コメント
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