ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

「寂しい」と感じる大切さ

2016年09月23日 | こころ
 
 ホソカワさん
コメントありがとうございます。

学校の講演担当の先生に連絡先をお伝えしていますので、その旨、学校の方にお問い合わせください。

さて、「寂しい」という気持ちを感じる大切さについて質問を受けていたので、
谷川俊太郎さんの詩を読み返しています。

カンボジアの村に行った時に、
日本人の私たちが訪れているお家に
親族が続々と集まってきて
「地震は大丈夫か?
日本では一人暮らしが多くて怖かったと聞いた」
と言われた。

ああ、日本は経済的には豊かになったけど、日本人は孤独になったんだなと思いました。

改めて「孤独」について、考えませんか?

***

二十億光年の孤独   谷川俊太郎
 
 
人類は小さな球の上で
眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがったりする
 
火星人は小さな球の上で
何をしてるか 僕は知らない
(或いは ネリリし キルルし ハララしているか)
しかしときどき地球に仲間を欲しがったりする
それはまったくたしかなことだ
 
万有引力とは
ひき合う孤独の力である
 
宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う
 
宇宙はどんどん膨らんでゆく
それ故みんなは不安である
 
二十億光年の孤独に
僕は思わずくしゃみをした

 底本:谷川俊太郎詩選集1 集英社文庫
コメント (1)
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