ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

過保護の悪影響

2018年07月20日 | こころの子育て
福岡空港からわずか20分、対馬空港に到着しました。

病院で、薬を変えて欲しいとか、薬を減らしたいと訴えた時に
「いいから、言われた通りに飲みなさい。患者は、黙っておけ!」
と、もし言われたとしたら

それを「パターナリズム」(父権主義)といいます。

パターナリズムとは、
医療従事者が患者の利益や保護を優先に考えたうえで、
患者の自由意思や自己決定の排除に傾いた、医療的な観点からの過保護な関わりのことです。

最近は、患者自ら主体的に治療の選択に参加し、
その必要性を理解したうえで治療を継続する姿勢「アドヒアランス」
を高めることが重要視されるようになっています。

この医療現場の医師と患者の関係を
親子に当てはめて考えるとすれば、
父権主義的な抑えつけて育てられるのは、
子どもが小さい頃までです。

子どもが、ハッキリと自分の意思を持ち、自身で決定したがる年齢だと、親が認識した時には、
もう抑えつけるのは、止めてましょう。

子ども自身が主体的に考え、行動することを応援する様に
関わりを変えていく必要があります。

過保護なのは、子どもを思ってのことで、
とかく母性的な母親がついついしてしまいがちですが、
子どもの自律を阻むことになって、長い目で見ると良くありません。

また、アドヒアランスは、子どもを育てる上でヒントになる考え方だと思います。

自分は何のために、勉強するのか?

何のために、ルールがあり、守らなければいけないのか?

何のために、協力が必要なのか?

自分は何をしたいのか?

自分の長所は何か?

自分の長所を生かす仕事は、何か?

自分の意思を持ち、自分で決めて、主体的に行動することを応援する姿勢。

子どもに限らず、自分以外の他人に対しても、相手の意思や決定を尊重することを心掛けたいです。

コメント
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