自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

道。

2015年01月22日 21時54分11秒 | 世界自転車探検部


ミャンマーの道は難易度高いです。
交通ぐちゃぐちゃな国はたくさん行きましたが、
間違いなくトップの座はミャンマーです。





きれいなアスファルトだと思うでしょう?
しかし! 細かなでこぼこが全面にあって、
常時電気アンマ状態。
中腰じゃないとお尻が大変なことになるし、
ハンドルを持つと手がしびれて来る。
慣れてないと20km走るのが大変でしょう。
何より、地面から目が離せないのがイタい。





探検部のお約束、ダート。
雨期のある国だけあって、深~い轍が無数にあり、
ハマると自転車ではぜったい出られません。
ムリに轍を出ようとすると、タイヤがだだスベリになります。
しかも今回は夜間走行が多かっただけあって、3度落車しました。
体中が擦り傷だらけ&バイクはボロボロになっちゃいました。





おまけに、交通がすさまじい。
ぐちゃぐちゃなんてもんじゃない。
ハッと気付くと、すぐそばまで車が迫ってたりする。
何度も「右、左、右、左、……」と確認し続けないといけません。
神経がすり減ります。



それでも、この国を走るのは楽しい。
そのぐちゃぐちゃなバイクや車たちとコンタクトをとるのが楽しくなって来るし、
何より沿道の声援がすごい。
子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで、
鮮烈な笑顔で手を振ってくれる。
「無関心」という単語は、この国には無いのかと思うくらいです。




さあ、明日も気を緩めないで参りましょうか!



まなざし。

2015年01月18日 00時00分07秒 | 世界自転車探検部
旅も中盤。
今回も楽しい悪路に悪戦苦闘しています。
スタッフ車両が一度通ったら木の橋がポッキリ折れて
二度と戻れなくなり、
仕方なくデコボコの砂利道を50キロ走ることになったり。
(ロードの私はウルトラしんどかった。後輪スベりっぱなしで落車…)



出会いは素敵に重ねています。
出会った人たちのまなざしが、心に刺さります。





少年僧の誇り高いまなざし。





自転車タクシーのおっちゃんの優しいまなざし。





幼い尼僧の祈りのまなざし。





とても貧しい村で出会った子どもたちのまなざし。



旅は続きます。

ミャンマー探検中☆

2015年01月13日 23時28分47秒 | 世界自転車探検部


ミンガラ~バ~。
常夏の国ミャンマーも、ただいま真冬を迎えております。
おかげで気温は30度くらいまでしか上がりませんし、
乾期のため雨がまったく降りません。
自転車で走るには最高の気候の中、旅が始まりました。





今回は、これまでよりも番組を楽しくするために、
いろいろ考えて撮影しています。
さっそく効果が現れたのか、私、ロケ隊とはぐれてしまいました。
さいきんの自転車探検部は行程が長すぎて(今回は初の1000kmオーバー…)
ほぼ毎日夜遅くまで走っているのですが、
ミャンマーの夜道があまりに暗すぎて、はぐれてしまったのですね。

あまりに真っ暗闇すぎる上に
ミャンマーのアスファルトは穴だらけ。
目を皿のようにしないと突然穴にはまって大変なことになります。
そして車が来たら、天の助け。
そのライトの力を借りて走るために、
ガンガンに踏んで後をついて行きます。
おかげで45km/h巡航で20km走りました。
やれば出来るもんですね。自分で自分を見直しました。


結局ロケ隊ともうまく合流できたし、
目的地にも早く到着。
なのでこうしてブログを書けたりしてます。
良い事ずくめなので、明日はきっと
もっと楽しいことが起こるでしょう。


それじゃあ、明日の機材の準備でもしましょうかね☆



↑スーチーさんちの前にて。

同じ国へ行くのが怖いの巻。

2014年12月30日 03時35分37秒 | 世界自転車探検部


ミャンマー行きが近づいて来た。


2年前に、かなりがっつりロケをしたことがあるだけに、
勝手も分かるし、こんな風景を見つけたら
こんな撮影が出来る、という予想も立ちやすい。


しかし。


私、どうにもそれがイヤな性分なのです。


初めての土地で、初めての道をはしってドキドキしたい。
ヒョウでも飛び出して来そうなジャングルで
(ヒョウがあちらから飛び出すことなんてほとんどあり得ないけど)
神経を120%研ぎ澄ませながら走りたい。
見たこともない景色を撮影したい。


加えて、先日同じNHKで、鶴田真由さんが
ミャンマーを旅しておられた。
90分×2本の大番組だったのですが、
…おや、以前のこのシリーズよりも民家にお邪魔するシーンが増えてるぞ?
なんだか探検部みたいだなあと思いながら観た。




ほかの番組で撮影した場所や、前に行ったことのある場所には
やっぱり行きたくないのですが、
ミャンマーに行ったからには「行かなくてはいけない」場所もあったりする。
(ニューヨークと言えば自由の女神、というような場所は、
 映るとやはり安心するので、見飽きていても撮影します)


前回と今回のはざまを、
どう移ろいながら旅をするか。
今回はそんな悩みが大きく立ちはだかっているのです。


とりあえず、年末年始は上座部仏教の勉強でもします★
みなさま、良いお年をお迎え下さいませ。

本日から!!

2014年11月12日 03時08分17秒 | 世界自転車探検部



長かった!!

ポルトガルの旅、ラストとなる15分版×2本がついに完成、
私のポルトガルの旅がようやくゴールを迎えました。
なんだか、ひとりで1万キロくらい走ってた気分です。



そんな最後の番組が、本日から2夜連続で放送!!


11月12日 夜11時20分~夜11時35分 「ポルトガルのおじさんたち」
11月13日 夜11時20分~夜11時35分 「ポルトガルの世界遺産」
@NHK BS1





ポルトガルを旅していちばん印象的だったのは、
実は「街でぶらぶらしているおっちゃんたち」でした。
昼間からカフェや街角でたむろして、
ずーっとおしゃべりしている。

仕事はしていないのか?
家族はいるのか?
景気の悪いポルトガルで、果たして楽しく暮らしているのか?

1本目は、そんな気になるおっちゃんたちの生態をご覧いただきます。



そして第2夜は、今回は豪華に4カ所も世界遺産に立ち寄ったので、
まとめてご覧いただきます。
とにかく景色が圧巻、その歴史も圧巻の世界遺産を
堪能して下さい。




ディレクターとしては、15分版というのは最もハードルが高いのですね。
なぜなら、50分版、5分版×5本をご覧になった方にも
新鮮に見て頂かなくてはいけないから。

視点を変えて、さらに太郎ちゃんがナレーションを読むことで、
ぜんぜん違うシーンに見えるようにする。
でも、視点を変えるのって、そうそうたやすい事ではありません。


はたして、うまく出来たのか?
それとも、飽きてチャンネルを変えられてしまうのか?



サクッとご覧いただける15分ですので、
ぜひぜひお楽しみ下さい☆


※11月15日 夜9時から、50分版も放送されるようです。
 15分版見てから見ると、またちょっと違うかも!?




トルコとポルトガル。

2014年10月26日 05時37分05秒 | 世界自転車探検部



家に帰って、久々に録画チェックをしたら、
ポルトガル5分版にまざって、トルコの旅の5分版も録画されていた。


なつかしいトルコ。
もう1年以上前のことになる。
あのとき初めて5分版を作ることになって、
走る旅人を追いかけて撮影する方法を考えたのでした。


そのトルコ編をひさびさに見て、ビックリした。
なんと下手なこと!
撮影も下手なら、編集もへたくそ。
これはつまり、私、上手くなったのですね。
そのあと見たポルトガル5分版と、明らかに出来が違いました。
嬉しさと、残念さと、申し訳なさと。


ちなみに私のポルトガル5分版のお気に入りは、
「ヨーロッパ西の果てを走る」編のファドが流れるシーンで、
雲がかかった山道をハイスピードで走り抜けるシーン。
青空と、黒雲と、山道が描くS字。
人生を思わせるようで、とても好き。


また1年後にポルトガルの5分版を見たら、
下手だなあ、と思えるくらい
上手になってたらいいなあ。



できたよ!

2014年10月17日 21時49分09秒 | 世界自転車探検部



たったいま、5分版×5本が完成しました!
放送は来週月曜日から5日連続です!

10月20日~24日 夜11時45分~50分
@NHK BS1

今回も未公開ネタ満載でお送りしますので、
ぜひポルトガルの小さな旅をお楽しみ下さい。





実は、先日放送した50分版では、
やりたくても出来ないことが1つだけありました。
それは「挿入歌にファドを使う」ということ。


ポルトガルと言えばファド。
でも、使いたいファドはとても切ない曲なので、
太郎ちゃんの明るさとは合わなかった。


今回、使いたいファドに合わせて、編集し直しました。
ステキだと思ってもらえるのか?
前のほうが良かったと思われるのか?
どうぞお楽しみに☆



5分版の編集へ!

2014年10月13日 23時01分18秒 | 世界自転車探検部



50分版の放送を無事終えて、
こんどは5分版×5本の編集。
これを作らせて頂けるのは、ディレクター冥利というもの。
だって、撮影した映像を余すところなくご覧いただけるのだから!





ポルトガルは、栄華を誇った大航海時代ののちは
幾度となく経済危機を経験しており、
今も「欧州3大経済危機国家」だという。
お金があった時代にも、国の産業を育てないまま来たために、
「地力」がないためだそうだ。
2013年には、20代の若者の失業率は40%をこえていた。



しかし、人々の表情は明るかった。
陶芸家のフランシスコさんも、樽職人のオリヴィエイラさんも、
街で暇そうにおしゃべりしているおじさんたちも、
物は売れないし、仕事はないのだと口々に言いながら、
誇りを持って、よく笑っていた。

では、私は?
電車で携帯ばかりいじって、眉間にしわを寄せていないか?





探検部って、基本的に明るい番組にしようと思っているし、
出会った人たちのステキな横顔をたくさんご覧いただきたい番組だけれど、
どこかにポルトガルの人たちが歩んで来た苦難と、
その上での明るさ、
それが生み出す切ない空気が、写し出せないかなあと思っている。


どこまでできるか分かりませんが。
腕の見せどころ、というやつですな☆





おんがく。

2014年10月08日 01時38分08秒 | 世界自転車探検部



たくさんの方から、番組の音楽についてご質問を頂きましたので、
こちらでも一部だけお知らせ。

音楽や寄った場所については、NHKにお問い合わせ頂ければ
いろいろ答えてもらえるハズですので、そちらもご利用下さい。
番組存続を願う1人としては、NHKにお問い合わせ頂いた方が
「視聴者から反応あり」と評価されるので有難いのですが★



番組テーマ曲
♪Signed Sealed Delivered I'm Yours/Stevie Wonder

ジェロニモス修道院
♪Mass for Five Voices/ピーター・フィリップス&タリス・コラーズ

リスボンからの走り出し
♪MYLO XYLOTO~HURTS LIKE HEAVEN/COLDPLAY

セジンブラのレストラン調理場
♪Contado Ninguém Acredita/deolinda

セジンブラからエヴォラへの走り
♪happiness/Rodrigo Leao

エヴォラからルドンドへの走り
♪GET RHYTHM/RY COODER

陶芸家の息子さんの話
♪Prece/Rodrigo Costa Felix

インターミッション(地図と山岳走行シーン)
♪Safe and Sound/CAPITAL CITIES

ピオダオンからドウロ渓谷への走り
♪sugar/Stevie Wonder

ポルトへの走り
♪FOREVER YOUNG/BOB DYLAN

感想~エンドロール
♪QUE SERA SERA/SLY & THE FAMILY STONE


インターミッション(地図と走行シーン)に使った ♪Safe and Sound は、
ポルトにゴールしたあと、リスボンへ帰る途中のラジオから流れて来て、
太郎ちゃんとスタッフで聞いた思い出の曲。
番組に使うことができて、ちょっと嬉しかった☆



アル。

2014年10月05日 23時36分09秒 | 世界自転車探検部


自転車探検部の13作目。
ご覧いただきありがとうございました。


ちょうど番組中盤、太郎ちゃんが旅した細かなルートも映し出されて、
音楽と走行を楽しくご覧いただく1分ほどのシーンがございます。
あの地図をご覧になって、あることにお気付きになりましたでしょうか?


それは「遠回りが多い」ということです。
一直線に行けば良いのに、回り道している場所が多い。
たぶん私が視聴者としてあの地図を見たら、疑問に思うでしょう。
どうして回り道が多いのか?






その原因は、こちらの方。
車両ドライバーのアルさん。
知ってる日本語は「バカヤロー」。
明るくて、迷いが無く、判断はとても速い。

しかし、その「判断」した道が、
合っていたためしは少なく、確率は2分の1ほど。
つまり、道を知らず、あてずっぽうで道を選んでいるに等しい。


本当はまっすぐ進めば近いのに、
「そこは右だ」とアルに言われれば、そうかと思って
我々は右に曲がる。
行けども行けども目的地が近づかない。
心配になって地図を開くと、まったく違う方向に来ている。


「アルさ~ん、道違うじゃ~ん」と言うと、
「バカヤローだね、オレ」と日本語で言って「次を左だな」とリカバリー。
それがまた、たいてい違っている。


そんなわけで、いろいろ道に迷った。
おかげで砂利道に迷い込んで、犬に追いかけられて
楽しいシーンが撮れたからいいか。



明日4日9時放送です。

2014年10月03日 03時44分35秒 | 世界自転車探検部



自転車探検部ポルトガルの旅、さきほど完成しました!


放送は明日。
10月4日 夜9時 @NHK BS1です。
旅人は、初登場の俳優・駿河太郎さん。
笑顔が印象的な、鶴瓶師匠の息子さんですね。



今回の編集はキツかった。
これまでもキツくないことなんて無かったけど、
今回はいろいろあってキツかった。
一週間で体重5kg減ったもん。
これで夏に果たせなかったダイエットは大成功。
軽さが命のヒルクライムしたら速いかも!?



今回は、今までにも増して映像がキレイです。
絶景だらけです。
そしていろいろ新しいことにもチャレンジしたので(小さなことだけど…)
みなさんの肥えた目にどう映るかが楽しみ&心配。
でも、まあ、ステキな旅になったでしょう。


ちなみに放送当日(4日)の朝日新聞の夕刊に
番組の記事をのせて頂けることになったようです。
このまえ取材を受けて、写真も撮ってもらった。
私も小ちゃく載るかもしれません。
ぜひ、載ってるかどうか確かめてあげてください。

※発行されました。デジタル版でお読み頂けます。会員登録すれば無料で読めるようです★
記事はこちら。



さあ。
寝ます!



謎の「すごい人」。

2014年09月12日 08時54分31秒 | 世界自転車探検部


たくさん海外ロケに行ってると、
外国語に堪能な人だと思われがちだ。
番組にもよるとは思うが、自転車探検部などのロケでは
仕事や人生について、相当込み入った会話をするので、
とても片言の外国語では勤まらない。
ゆえに、通訳のプロの方に同道してもらう。


菅さんは、ポルトガルの旅の通訳として
旅をともにしてくれた方。
後ろ姿からわかるとおり、女性だ。
日本で普通に音楽を学んでいたら、ファドにはまり、
気がついたらポルトガルに住んでいたらしい。


テレビ番組の通訳経験はほとんどないらしく、
最初はカメラに映り込んで「菅さん、(カメラに)入ってますよ」などと
私に怒られたりしていたのだが、
その怒られ方が、ちょっと面白い。

まったく慌てないのである。
取り乱すこと無く、ニコニコしながら、
「ごめんなさーい」と言って写らない場所へ駆けていく。

ここで「すいません! すいません!」と言って
いつまでも申し訳なさそうな顔をするのと、
舌をちょっと出して「すいませーん」と言って笑うのとでは、
大きく違う。
誰の気分も壊すことがない。
その他の行動を見ても、堂々としていて、
出しゃばることなく完璧に我々の行動をサポートしていく。
私は「すごい人が現れたもんだ」と舌を巻いた。


あの落ち着き。
人を後ろからサポートする力。
決して人の意志の邪魔をしない立ち居。


このあと、菅さんの驚くべき本職が判明するのですが、
本日はお時間いっぱい(眠くなっちゃった…)。
続きはまた明日…★

番組には出て来ない話。

2014年08月14日 01時55分56秒 | 世界自転車探検部
ポルトガルは、さすがにヨーロッパだけあって、
道のほとんどが舗装路。
しかも路肩が広くて走りやすい。
今回ばかりは砂利道に縁がないかと思ったら…


やっぱり引き寄せるんですね。
バッチリ道に迷って、見事なグラベルに出会いました。





パッと見たところ、畑の奥に消えていく道は枝葉のように別れていて、
しかもスマートフォンの地図を見ても、道は載ってない。
ちょっと間違えば延々と路頭に迷うことになりそうでしたが…

「どうにかなるさ」で突き進むことにしました。


グラベルに慣れてない太郎ちゃんは、大変そうでした。
途中で吠えさかる野犬(黒くてかなりデカかった)に追われたり、
砂地に足を取られて立ち往生しながら、
10キロを1時間かけて、ようやく舗装路にたどりついた。


しかし!
喜ぶ皆を尻目に、私の顔から血の気が引いた。


カメラマイクの風防(マイクをカバーするスポンジ)が
無くなってるじゃありませんか!
どうやら振動でどこかへ行っちゃったみたい。
(アルゼンチンでもこんなことがあったな…)


これ、分かりにくいと思いますが、
実はとても大変な出来事なんですね。
ここで風防を無くしてしまったら、音声にガサガサという風の音が
入りっぱなしになってしまうのです。


10キロの「野犬がうろつく」砂利道に落ちていることは確実。
しかも日は暮れようとしている。


もう、泣きそう。
でも、迷いなし。
私は全員に謝って、ひとりで探しに戻ることにした。




砂利道をかっとばして、
目を皿のようにして、
さっきの野犬(よく見ると口からよだれが垂れてた…気がする)にふたたび追われて、
急カーブを曲がりきれずコースアウトすること3回。





あった!
9キロ戻ったところに、ポツンと落ちてた!


野犬が来たらすぐに走り出せる体制を保持しつつ、記念撮影(↑)。



とどのつまりは、ただの独り相撲なのですが。
見つかって相当うれしかったです。
ともあれ、砂利道の映像はステキだとは思います☆

ポルトガルでプチヒルクライム大会★

2014年08月11日 22時08分34秒 | 世界自転車探検部



ポルトガル東部、スペイン国境近くに
マルヴァオン、という村があります。
山の頂上に築かれた城塞の中に村があり、
「天空の城」とも呼ばれる絶景の村。



標高865m。
麓から6kmの上り坂。
平均勾配6%。最大勾配11%。
こりゃあ、ヒルクライムにはちょうどいい坂じゃんか!


てなわけで、私とアシスタントの木下くんで早起きして
「下見」と称して、撮影前に一本☆





私、18分40秒。
木下、27分20秒。
目が覚めていい感じ。


ちなみに太郎ちゃんは坂道が大の苦手。
30分かけて淡々と、ひたすら「先を見ず」上ってた。
でも、ゴールでは最高の笑顔。




「もう二度と上りたくない!」と言ってたけど、
このあと突入した山岳地帯でさんざん上り坂と戯れるはめに。
ごめんね、思いのほか坂道が多かったね(笑)。






「坂バカ」って、希少動物みたいな存在で、
誰もが達成感にヤミツキになるわけじゃない。
とはいえ、下りと平地しかない国なんて、ほとんどありませんので、
上り坂でもある程度楽しめないと、探検部員になってもらえない。
だから探検部員選びは毎度苦労しています。




さて、そんな男3人の喜びも束の間。
この「天空の城」で、驚きの出来事が待っていたのでした。



太郎ちゃんのサングラスが、どっかへ行っちゃったのです。



仕方ないので、私の私物サングラス(オークリー/調光レンズ)を貸与。
代わりに私は、太郎ちゃんの私物「タモさんサングラス」を貸してもらったのですが……





まったくサマになりません。
なんか、とても走る人に見えない。
でも光に弱い私の目では、サングラスなしのロケは難しいので、
現地スタッフのゲラゲラ笑いを尻目に「タモさんサングラス」をかけるほかなし。



ちなみにこのタモさんサングラスですが、
猛スピードで走ってる時に、風にあおられて
どっかへ飛んでいってしまった。
結果、太郎ちゃんのサングラス2つは
ポルトガルへの置き土産に。
どこかで、誰かが愛用してくれていることを祈ります…★



今回は冴えてる!?

2014年08月09日 21時39分53秒 | 世界自転車探検部


今月のチャリダー★の編集も一段落したので、
今日から本格的にポルトガルの編集。
スタート地点のリスボンの素材を見直しているところなのですが…

今回は冴えてるかも!


いや、何が冴えてるって、
私のカメラマンとしての腕が、です。


私はディレクターなので、普段はカメラを回していませんから、
探検部のロケに行くたびに「カメラマンの勘」を思い出さなくてはならないんですね。
いつもなら4日目ぐらいから、ようやくカメラの動き、ズームの使い方、
ピンの合わせかたなどが上手になってくるんです。
なので、初日、2日目あたりの素材はヘタクソな映像が多い。
ところが、今回は初日から、けっこう反応の良い撮り方をしている。


いったい何があったのか?


旅人の駿河太郎さん(愛称:太郎ちゃん)と行ったことで
腹が決まっていた、というのはある気がする。



…その「腹が決まった」理由については、
また後日。
とにかく………初日から良い素材が撮れてて
うれしい! というお話です☆