自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

ブータンだより。 その5 最大のピンチ…

2011年12月03日 18時25分00秒 | 世界自転車探検部


窓枠に座ることを、「箱乗り」と言うようです。
撮影車からの撮影はほぼ「箱乗り」です。
座っているので楽に見えるかもしれませんが、
体を支えているのはダッシュボードの下に差し込んだ左足一本。
車が右カーブすると、遠心力で体が左に飛んで行きそうになります。
それを左足と腹筋で支えるので、とても良い筋トレになります。





ブータンはほとんどが坂道ですので(しかも激坂)、
今回は自転車からの撮影は諦めました。
両手離し運転で坂道を登るのは、大変な困難なのです。
そこで今回は…走りました。
山陽さんはそれほどスピードを出しませんので、
登りはジョギングでついて行きました。
空気が薄いから、息も切れ切れに☆
(思い出すだけで苦しくなる…)


そんなロケでは、やはり機材も痛みやすいようです。
撮影4日目に、最大のピンチを迎えたのであります。


カメラの液晶画面が、グラグラしてきちゃったのです!
みるみるうちに緩んで来て、あわや画面が取れそうでした。
画面が取れちゃったら、撮影続行は不可能。
予備のカメラはありませんし、
ブータンでハイビジョンカメラを手に入れるのも難しいでしょう。

自分で修理するしか道はなし。
ホテルで分解することにしました。





ブータンの山奥で、精密ドライバーなんて手に入るわけも無く。。
持っているのはカード型の十得ナイフのみ。
精密ドライバーの代わりになりそうなのは…このナイフ。
手元をあやまって配線を「プチッ」と切ってしまったら、
これは死刑宣告に等しい。




ナイフと、爪楊枝で
そろりそろりとネジを回す。
蓋を外すと、中から小ネジがころりと出て来る。
これが液晶画面の弛みの元凶。
手元が狂わないように、息を止めて、液晶画面を分解&組み立て。
空気が薄いので、すぐ息が続かなくなる。
この状態、中国の屁こきマッサージを思い出す…。


そんな格闘を、ホテルの薄暗い一室で続けること1時間。
なんとか弛みがおさまって、ほっとひと安心すると、
あっと言う間に眠りに落ちてしまいました。
おかげでバッテリーの充電ができず、次の日はバッテリー残量との格闘となりました…。
この二日間、ハラハラ続きで白髪増えたかも。


次からは修理道具も持って行かねばならんのかいな…。
カード型の携帯用精密ドライバーってないかなあ?

ブータンだより。 その4

2011年12月03日 02時46分04秒 | 世界自転車探検部
ブータンの旅は、ブータン料理の旅。
ブータン料理以外のものは手に入りません。
でも、不思議とまったく飽きることはありませんでした。





ブータンのメイン野菜は「とうがらし」。
辛さは…激辛であります★
バリバリ食べる生とうがらしはガマンできる範囲ですが、
火を通したとうがらしは、たまらない辛さです。
ヒーヒー言いながら食べたあげくに、
夜はおなかグルグルと共に過ごすことになります。
ちなみに山陽さんは辛いもの大好き。
地元の人に「それはお腹こわすよ」と言われたものでも
平気で食べてました。
(恐るべし…)





うひょ~、辛そうですね。
これは生とうがらし&とうがらし粉&タマネギを
塩&オイルであえたもの。
生とうがらしなので、さほど辛くはありません。
私はごはん(赤米)にのせて食べました。クセになるおいしさですよ。




ちなみにこちらは、食後のデザート。
ただミカンをむいただけのもの。
でも、デザートはこれでいいのだ、と思えました。
この土地の人にとっては、ぜいたく品ですし、
心からのもてなしを感じたからです。


大根、トマト、タマネギ、ジャガイモ、とうがらし、キャベツ。
食事はほぼこれだけで成り立っています。
それにパラパラで香り高く美味しい赤米。
肉はほとんど食べませんでした。