自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

さんようさんと。

2011年12月12日 12時30分49秒 | 世界自転車探検部


編集のあいまに、
「にほんごであそぼ」の収録に来ていた山陽さんと
ゴハンしたのさ!

私が旅にめざめたのは、
山陽さんとの旅が大きく影響している。
山陽さんといっしょに居候してまわるまで、
私はほとんど他人の家に泊まることもなかった。


ご飯を食べながら、ビックリした。
山陽さんはブータンから帰ってから、
まだ一度も家に帰ってないんだって。

ブータン→タイ→名古屋→札幌→東京→名古屋……


ブータン旅のためにスケジュールを全部ロケ後に移動したので、
一日2本の収録をこなしながら、毎日飛行機や深夜バスで移動しているみたい。
来週末、久々に家に帰ると言っていた。

さすが元祖・放浪者。すげえ体力だ…。


私、カメラマンじゃないんだよ~。

2011年12月08日 15時36分27秒 | 世界自転車探検部
昨晩はスロバキア編の第一回会長試写。
今回は作戦を変えて、かなり作り込んで臨んだので、
和やかに進みました。

しかし、やはり会長は天才おじさんだ。
私が心のどこかで「このシーンに何かが足りない」と思ってたところを
すべて言い当てられて、
しかも打開策も提示してもらった。
いやはや頭が下がります。
チームでものを作るとは、こういうことですな。





ところで。
私の職業は「ディレクター」であります。
ご存じない方も多いので、ご説明いたしますと、
普通はディレクターは撮影をしません。
必ず撮影専門家のカメラマンを連れて行きます。

ディレクターは、物語を作る人。
物語を描くのに何が必要かを、ひたすら考えるのが仕事です。
常に頭の中でぐちゃぐちゃ考えて、
それを撮影カメラマンに伝えて、撮ってもらう。


カメラを持ち歩く機会が増えて、
どうにもカメラマンだと思われることも増えた。
カメラマンと言うには腕が悪いので、
それがくすぐったく、申し訳なく、心が苦しく…

私はカメラマンじゃないんだよ~。

ところで。

2011年12月07日 06時08分31秒 | 世界自転車探検部


自転車探検部「スリランカ編完全版」「スロバキア編完全版」の
放送日に変更があったようです。

NHK BS1にて
12月20日 23:00~ スリランカの旅(50分)
12月21日 23:00~ スロバキアの旅(50分)

(ちなみに19日は生活体験部、22日は世界の一流シェフ特番だそうです)

スリランカ編は、ブータンに行く前に作っておいたので、
ただいまスロバキア編を編集中。
(ブータンの編集は1月のロケ後からなのです。体が1つしかないので…)

スリランカ編はね、私、ものすごくお気に入りです。
完成してから、もう20回は観ました。
音楽、ナレーション、映像がとてもうまくかみ合ってて、
何度観ても気持ちいいんです。
こんなに自分のツボにはまるとは
完成するまで思いもよりませんでした。




スロバキア編は、
あと13時間後の会長試写に向けて、恒例のお泊まり編集中。。
刺繍のおばさんのシーンは、カメラ回しながらも泣きそうで困ったシーン。
もう一度会いたいなあ。



その合間を縫って、正月から出発するロケの準備。
次は南半球に行きます。
(年始休みすらナシか…)

とにかく!
放送日が変わったよ! のお知らせでした!



※エロスなホテルのシーンは今回も出て来ませんよ★



ブータンだより。 その6 美人の国。

2011年12月05日 21時59分45秒 | 世界自転車探検部


ブータンは美男美女の国。
これだけ美人が多く感じたのは、いままで行った中では中国四川省だけ。
そういえばヒマラヤをはさんだ向こうは四川省だな…
(だいぶ遠いか?)





このことについては、山陽さんと2人で悩みました。
美男美女が多いのか。そう感じさせる何かがあるのか。
2人の結論は「美人は表情がつくる」。
屈託の無い笑顔。
計算のない表情。
これが人々を美しく見せているのではないか。




男性も同じ。
自分の利益ばかり考えている顔は、美しく見えることはありません。
私も、自分のことばかり考えることをやめないと……ね。
いつまでも顔出しNGのままでっせ☆

ブータンだより。 その5 最大のピンチ…

2011年12月03日 18時25分00秒 | 世界自転車探検部


窓枠に座ることを、「箱乗り」と言うようです。
撮影車からの撮影はほぼ「箱乗り」です。
座っているので楽に見えるかもしれませんが、
体を支えているのはダッシュボードの下に差し込んだ左足一本。
車が右カーブすると、遠心力で体が左に飛んで行きそうになります。
それを左足と腹筋で支えるので、とても良い筋トレになります。





ブータンはほとんどが坂道ですので(しかも激坂)、
今回は自転車からの撮影は諦めました。
両手離し運転で坂道を登るのは、大変な困難なのです。
そこで今回は…走りました。
山陽さんはそれほどスピードを出しませんので、
登りはジョギングでついて行きました。
空気が薄いから、息も切れ切れに☆
(思い出すだけで苦しくなる…)


そんなロケでは、やはり機材も痛みやすいようです。
撮影4日目に、最大のピンチを迎えたのであります。


カメラの液晶画面が、グラグラしてきちゃったのです!
みるみるうちに緩んで来て、あわや画面が取れそうでした。
画面が取れちゃったら、撮影続行は不可能。
予備のカメラはありませんし、
ブータンでハイビジョンカメラを手に入れるのも難しいでしょう。

自分で修理するしか道はなし。
ホテルで分解することにしました。





ブータンの山奥で、精密ドライバーなんて手に入るわけも無く。。
持っているのはカード型の十得ナイフのみ。
精密ドライバーの代わりになりそうなのは…このナイフ。
手元をあやまって配線を「プチッ」と切ってしまったら、
これは死刑宣告に等しい。




ナイフと、爪楊枝で
そろりそろりとネジを回す。
蓋を外すと、中から小ネジがころりと出て来る。
これが液晶画面の弛みの元凶。
手元が狂わないように、息を止めて、液晶画面を分解&組み立て。
空気が薄いので、すぐ息が続かなくなる。
この状態、中国の屁こきマッサージを思い出す…。


そんな格闘を、ホテルの薄暗い一室で続けること1時間。
なんとか弛みがおさまって、ほっとひと安心すると、
あっと言う間に眠りに落ちてしまいました。
おかげでバッテリーの充電ができず、次の日はバッテリー残量との格闘となりました…。
この二日間、ハラハラ続きで白髪増えたかも。


次からは修理道具も持って行かねばならんのかいな…。
カード型の携帯用精密ドライバーってないかなあ?

ブータンだより。 その4

2011年12月03日 02時46分04秒 | 世界自転車探検部
ブータンの旅は、ブータン料理の旅。
ブータン料理以外のものは手に入りません。
でも、不思議とまったく飽きることはありませんでした。





ブータンのメイン野菜は「とうがらし」。
辛さは…激辛であります★
バリバリ食べる生とうがらしはガマンできる範囲ですが、
火を通したとうがらしは、たまらない辛さです。
ヒーヒー言いながら食べたあげくに、
夜はおなかグルグルと共に過ごすことになります。
ちなみに山陽さんは辛いもの大好き。
地元の人に「それはお腹こわすよ」と言われたものでも
平気で食べてました。
(恐るべし…)





うひょ~、辛そうですね。
これは生とうがらし&とうがらし粉&タマネギを
塩&オイルであえたもの。
生とうがらしなので、さほど辛くはありません。
私はごはん(赤米)にのせて食べました。クセになるおいしさですよ。




ちなみにこちらは、食後のデザート。
ただミカンをむいただけのもの。
でも、デザートはこれでいいのだ、と思えました。
この土地の人にとっては、ぜいたく品ですし、
心からのもてなしを感じたからです。


大根、トマト、タマネギ、ジャガイモ、とうがらし、キャベツ。
食事はほぼこれだけで成り立っています。
それにパラパラで香り高く美味しい赤米。
肉はほとんど食べませんでした。

ブータンだより。 その3

2011年12月02日 16時57分40秒 | 世界自転車探検部



今回の通訳、トンジェイさん(37歳)。
私の小学校の担任だった江口先生に非常に似ています。
性格は明るいし、よく笑うし、決して怒らないし、
敬虔な仏教徒でもある。
性格は最高に良い人でしたが、
いかんせん、日本語力がありませんでした。
(ちょっと込み入った話になると、もう何を言っているのか分かりませんでした)

おまけに、ちょっととんちんかん。
山陽さんも私も、毎日泣かされました。


私、人の名前を非常に覚えにくいのですが、
トンジェイさんの名前は、覚えやすかった。
トンチンカンなオンジェイ=トンジェイさん。


もちろん、トンジェイさんに非はありません。
彼は、自分の能力の限界を超えたところで、
超人的に働いてくれたと思っています。
責任は、トンジェイさんを選んだコーディネート会社にあります。
それでもついつい、トンジェイさんに怒っちゃいましたが…。
ゴメンよ、トンジェイさん。




旅は、私、山陽さん、そしてトンジェイさんと撮影車のドライバー(↑カルマくん25歳)の四人。
延々と続く山道を走りきったのであります。
この基本情報をふまえて、続きをお楽しみ下さい…☆