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青髭

2013年04月12日 17時06分43秒 | 洋画2009年

 △青髭(2009年 フランス 80分)

 原題 BARBE BLEUE

 staff 原作/シャルル・ペロー『青髭』 監督・脚本/カトリーヌ・ブレイヤ

     撮影/ヴィルコ・フィラチ 美術/オリヴィエ・ジャケット 衣装/ローズ=マリー・メルカ

 cast ローラ・クレトン ダフネ・ベヴィール マリールゥ・ロペス=ベニテス ローラ・ジョバンネッティ

 

 △青髭のモデルは、ジル・ド・レイ

 青髭をあつかったベローの小説も、グリム童話も読んだことはない。

 なんでこんなに本を読まないんだろうっていうくらい、恥ずかしい話だ。

 もしも漫画になってたら読んだかもしれないんだけど、活字って読むのめんどくさいんだよ~。

 で、そんな怠惰なぼくは、映画を観て、わかったつもりになる。

 この映画も、そうだ。

 耽美的な映像は非常に好みなんだけど、青髭が花嫁を見つけようとする宴は、

 ちょっとしょぼい感じがしてしまうのは、予算のせいなのかしら?

 映画の構成として興味をひくのは、姉妹が2組出てくることだ。

 童話を読んでいる幼い姉妹と、青髭の見合い相手になる姉妹なんだけど、

 童話の世界が現実だとすれば、青髭の世界は15世紀の幻想に近い。

 原作だと童話を読んでいる姉妹の部分はないらしいから、かなり手が入ってるんだろう。

 なんだかまったく独立したふたつの世界っていう印象なので、

 どうして現実部分が撮られたのかは、ちょっとよくわからない。

 映画の佳境、青髭の首が皿に乗せられているくだりでは、

 多くの人達が『サロメ』を指摘してる。

『サロメ』がモチーフになっているかどうかってことは、

 なるほど、たしかに『サロメ』の絵を観るかぎり納得はするんだけど、

 青髭の妻になる妹が、サロメに見立てられるのかといえば、

 ちょっと人間関係が違うような気もするんだよな~。

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